取組紹介

カシニワ制度
柏市
第2回グッドライフアワード
活動拠点:
千葉県柏市
WEB:
http://www.city.kashiwa.lg.jp/living/living_environment/1384/1387/index.html

取組の紹介

「カシニワでかしわの街をひとつの大きなガーデンに」
千葉県柏市では、荒れた林や草ぼうぼうの空き地を、市民団体(ボランティア団体・町会・老人会等)の手で地域共有の庭に甦らせたり、自分の庭を一般に公開するオープンガーデンの取り組みを市がサポートしています。
名付けて「カシニワ制度」。柏市内にたくさんのカシニワ(=みんなで楽しめる柏の庭)を増やして、街全体を緑に囲まれたガーデンにしていくプロジェクトです。

活動のきっかけは?

柏市では、10年間でおよそ460haの農地や林がなくなりました。地権者の高齢化で管理が出来ないことが、緑地の減少に拍車をかけています。一方で、空き地や荒れた林はどんどん増え、その数はおよそ971カ所にのぼります。沢山のゴミが捨てられた林、草ぼうぼうでカメムシが大量発生する空き地の存在は、見た目も悪く、危険で、地域の活力自体を低下させてしまうおそれがあります。加えて、庭に緑が少ない家も増えてきました。

問題解決のために取り組んだ方法

カシニワ制度(=カシニワ情報バンク+カシニワ公開ほか)を作りました。
〇カシニワ情報バンク
「土地の地権者」と「市民団体」のお見合い制度です。仲人は柏市。お見合いが成立すれば、契約を交わして、団体が林や空き地の整備活動に入ります。活動への支援も受け付けています。
〇カシニワ公開
市民団体が整備をしている広場、花壇、林を「地域の庭」として、自分の庭を「オープンガーデン」として、柏市に登録後、一般公開します。

今までの成功のポイントは?
  • 【まちがきれいに。生き物もたくさん。】林や空き地がどんどんきれいになったり、ガーデンに多くの人が来るようになるとカシニワ制度登録者も気合いが入ります。生き物も沢山みられるようになってきました。
  • 【「こうしたい」の思いの実現】公的機関は主に「土地」と「お金」に対するサポートを行い、実際の「カシニワ」作りは全て登録者の自由です。みんなで考えながら場を作ることが、地域のつながり作りに役立っています。
  • 【地域みんなの庭】丸太切り体験をする親子、第二の活躍の場を求めて里山ボランティア活動をするシニア、きれいなガーデンを見に来た愛好家、地元の野菜を販売する農家など、様々な営みをカシニワで見る事ができます。
プロジェクトが目指している事、今後やりたい事

カシニワ制度の運用開始から4年が経ち、今までに甦った林や空き地はおよそ18haです。現在、192件(カシニワ情報バンク112件、地域の庭20件、オープンガーデン60件)の登録があり、毎年順調に登録数が伸びていますが、人口約40万人の都市規模からするとまだまだ少ない状況です。カシニワ制度をより推進していくことで、街全体のガーデン化を進めて、みどりを増やし、人々がいきいきと暮らす健康な街を作っていきたいと考えています。

プロフィール

柏市は千葉県北西部に位置する,面積114.90k?,人口約40万人の中核市です。
「柏市緑の基本計画」では「みんなで育てよう環境にやさしい水と緑豊かなまち柏」の基本理念に基づき「緑を守り,つくり,育てる」を目標とし,これまで様々な主体と連携を図り,各種施策を展開してきました。
第32回「緑の都市賞」では,「カシニワ制度」を含む本市の緑に関する取り組みが評価され,「内閣総理大臣賞」を受賞しております。

実行委員会からのコメント

「荒れた林等の増加」と「緑の少ない自宅」を結び付け、行政のニーズと市民のニーズを上手に合致させて、緑を利用した魅力的なまちづくりをする発想が秀逸だと思いました。非常に先進的な取組だと思いますので、情報発信を続けていただき、このような発想が全国に広がっていくことを期待しています。