取組紹介

壊さず、手渡す。「中古住宅エコロジー」のススメ ― 「イマ・アル住宅」で暮らそう!
静岡不動産流通活性化協議会
第1回グッドライフアワード
活動拠点:
静岡県静岡市
WEB:
http://www.s-kyo.com/index.html

取組の紹介

日本の住宅平均寿命は、欧米より遥かに短い20〜30年。多くが一世代で取り壊されるのが現状です。しかし、家を住み継ぐことは、人と人、人と家、そして人と自然との調和につながります。「壊さず、次世代へ手渡す」。私たちは、そんな循環型社会の実現をめざし、「中古住宅エコロジー」をコンセプトに掲げました。現在、16団体で協同し、「今ある」家と自然を次へつなぐ「イマ・アル住宅」(=中古住宅)の流通促進に取り組んでいます。

全国の空き家数はこの20年で倍増し、社会問題化しています。そこで考えたのが、建物・土地・価値の3つの安心を確認することで、優良な中古住宅をきちんと評価し、流通させる仕組みです。具体的には、建物検査やグリーンテスト、価格査定など、10の検査・調査をパッケージ商品として提供すること。そして、検査済み・保証付きの優良住宅を紹介する専門のウェブサイトを開設し、それらの住宅と人々を結ぶことです。

この商品を活用したことで、取り壊しをせず、住み継がれることになった住宅もあります。古いといわれる家でも、3つの安心を確認することで、誰かにとって「必要な家」となるのです。 そして、そこには喜びも生まれます。買う人には、自分たちに合った家を手に入れ、新たな生活を始める喜びが。売る人には、思い入れのある家が形として残る喜びが――。そんな喜びの輪が、社会問題の解決と自然環境の保全という、大きなアクションにつながっていくのです。

「中古住宅エコロジー」の取り組みは、スクラップ&ビルドの減少によるCO2削減につながるだけではありません。「イマ・アル住宅」で成長する子どもたちは、そこに人々の想いや温もりを感じることでしょう。そこから、家を大切にする気持ちが芽生え、循環型社会の礎となる、自然との共生という価値観が培われていくと私たちは考えています。

プロジェクトが目指している事、今後やりたい事

検査・調査のパッケージ商品は平成25年度からの取り扱いであり、今後、周知活動により努めたいと考えています。そのために、現在行っているモデル物件の公開見学会ほか、物件の売主、買主それぞれのターゲット層に合わせた、より効率的な普及方法を検討していきます。
並行して、建物検査や土地調査、瑕疵保険などの認知度向上に取り組み、誰もが安心して、質の高い中古住宅取引を行うことができる社会の実現をめざします。

実行委員会からのコメント

日本は古いものを大事にする文化がありながら、住宅については、新築が尊重されるという価値観に疑問を投げかける取組です。CO2削減の効果も絶大だと思います。これからも、中古住宅をより安心・安全に流通させるための制度づくりに期待しています。