取組紹介

市町村と企業の協働による「ウッドスタート」
認定NPO法人日本グッド・トイ委員会
第2回グッドライフアワード
活動拠点:
北海道雨竜町、東京都新宿区、東京都檜原村、岐阜県美濃市、岡山県西粟倉村、熊本県小国町、香川県小豆島町、宮崎県日南市、宮崎県綾町、良品計画(全国約50店舗)、アウディジャパン(全国約55店舗)、三井不動産(海老名市のららぽーと)、三菱地所レジデンス(シンジュククのタワーマンション)など
WEB:
http://mokuikulabo.info/

取組の紹介

子どもの健やかな成長と家族の安らぎを支えるために、暮らしや社会の中に木を取り入れ、木の力を借りることで推進するウッドスタート。市町村と企業にウッドスタート宣言をしてもらうことで、誕生祝品、学校机などの地産地消を促すことや、保育園・幼稚園、大型店舗、集合住宅などの内装木質化、赤ちゃん木育広場の設置などのインフラ整備を進め、健康と環境を志向する生活様式の確立とわが国の森林資源の活用を促す。

活動のきっかけは?

世界第3位の森林率を誇り、世界屈指の木工の巧みを誇りながら、木の自給率が30%を切り、木のおもちゃに至っては5%を切る。森林資源は無駄になり、木工業なども衰退する問題も山積してきた。森林大国に、ものづくり大国に危機が迫ってきている。古より木に寄り添い、人々に癒しを与え、子どもの成長にも欠かせない木との触れ合いある暮らしを取り戻すことの必要性を喫緊の問題として捉えたプロジェクト。

問題解決のために取り組んだ方法

ウッドスタートの宣言市町村と企業に国産材を活用させることを旨とする。新宿区や日南市など16市町村は、保育園などの内装木質化や木の地産地消の誕生祝い品などの実施。無印良品、三菱地所レジデンスなどの10の企業も大型店舗、タワーマンションに木質化の子ども広場を設置。国産材の活用を両者の連携によって進めることで、森林大国に相応しい“川下”から“川上”に需要を伝える活樹としての循環型社会を構築する。

今までの成功のポイントは?
  • 衰退する地元の山を守りたい、木工、製材業などの得意技を生かした地場産業を育てたい、少子化だからこそ子育て支援に注力したいと強く思っている16カ所の市町村とニーズが合致し、幅広く連携が取れたこと
  • CSRも意識し、子育て中の家族を対象とした企業が、インフラ整備に木質化を取り入れ、それが好評を博することで、企業がもつ全国各地の店舗やマンションなど横への拡大展開を大きく産むことになったこと。
  • 大型店舗やマンション、ショールームなどの企業のインフラ整備。社員の誕生祝い品や定年退職者のお祝い品、社員食堂の割り箸など、民間企業を一つのマーケットとして捉えた市町村が意欲的になったこと。
プロジェクトが目指している事、今後やりたい事

ウッドスタート宣言の市町村数を100地域、企業数を100団体になるよう目指す。そして両者が網の目のように提携を結び、日本の木の需要に活性化を与えたい。その出会いの場として毎年開催している木育サミットを500人規模から1,000人規模に拡充し、東京開催から地方開催に移行を計りたい。また、全国の幼稚園。保育園をウッドスタート宣言園として推進し、乳幼児から木に触れられる機会を拡大したい。

プロフィール

市民性創造活動の推進を目指すNPO。子どもから高齢者までの多世代型文化創造を目指す人材の必要性を提唱し、おもちゃコンサルタント約5000人の資格認定者を養成。また、新宿の廃校に、東京おもちゃ美術館を創設。年間12万人の入館者を集め、その経営手法が評価され、理事長が経済専門誌から日本の社会起業家30人の一人に選ばれる。さらに、林野庁の国の事業「木育」を推進し、暮らしに木を取り入れる木の地産地消の促進「ウッドスタート宣言」は全国でも注目を集め、多くの市町村と企業を巻き込み大きなうねりとなりつつある。

実行委員会からのコメント

古来から建材・道具・おもちゃなどに使われてきた木を現代の生活の中に組み入れ、身近なものとして感じ・触れることで、どんな世代の人でも木の魅力に気づくことができるプロジェクトであると思います。「ウッドスタート宣言」を通じて木の地産地消や継続的な木材需要を生み出している点も、高く評価できます。宣言を行う事が、木を消費する需要を生み出し、木を加工する職人たちの雇用も生み出している点が評価できます。ウッドスタート宣言する自治体・企業が増えていくことで、地元の木を使った地域の特色あるおもちゃ等が全国各地で見られるようになること期待しております。