取組紹介

リサイクル・ボランティア・コミュニティ〜みんなで作る民間図書館
NPO法人 情報ステーション
第1回グッドライフアワード
活動拠点:
千葉県船橋市を中心
WEB:
http://www.infosta.org/
Facebook:
https://www.facebook.com/infosta

取組の紹介

僕らが作る民間図書館は、ただ本を借りるだけでなく、「みんなで寄贈本を持ち寄り」「みんなが交代で窓口に立ち」「誰でも気軽に利用できる」地域の交流空間です。

環境面では、年間2万冊に及ぶ寄贈本を受け付けております。もちろん、大切な本はずっと手許に置いておきたいと思うでしょう。しかし、小説などを中心に一度読んだ本はなかなか読み返す事も無く、本棚に眠り続け、引っ越しなどの機会にまとめて廃棄される事が多いのではないでしょうか?それぞれの地域の民間図書館は、皆さんからの寄贈本を地域みんなでシェアしようというリサイクル図書館です。

福祉面では、多種多様なボランティアの受け皿として図書館は機能します。現在、図書館ボランティアは500名以上になり、下は幼稚園児、上は80代まで万遍なく全世代の方が参加してくれています。これは、「本・図書館」というキーワードが普遍の物であるのと同時に、蔵書管理システムなど、誰もが気軽に参加する事ができる仕組みがあるからです。 団塊世代の退職等によって、住宅地の日中人口は増えています。また、仕事や学校・進路など様々な悩みを抱え、心身ともに疲れてしまった人も多いです。そんな彼らもまた、社会との接点、家でも家庭でも無い居心地の良い空間として、図書館で活躍をしてくれています。

こうして、みんなで作る民間図書館は、地域の交流空間としてコミュニティを育みます。小さくても良いから歩いていける距離にこうした図書館があれば、自然と顔見知りや知り合いが増え、幅の広いコミュニティが育っていきます。

昨年末までに23カ所の図書館を作りました。ちょっとした仕組みさえあれば、都市部でも無理なく続けられる環境・地域活動はたくさんあります。僕らはこれからも、この小さな民間図書館を増やしていきたいと思っています。

プロジェクトが目指している事、今後やりたい事

この10年間、多くの方の協力のもとここまで図書館を増やし、続けてくることができました。毎日のように本を借りに来て下さる方、いつも活き活きと活動してくださるボランティアの方、この民間図書館に関わる多くの方にとって、大切な場所に育てて頂いたととても感謝しています。
しかし、中には張り切りすぎて無理をしてしまう方や、一生懸命になり過ぎてしまう方もいます。特定の誰かに頼るのではなく、もっと広く、様々な人達が緩やかに携わる事で、無理なく、楽しく、ずっと続けていけるような仕組みへと変えていきたいと思っています。

実行委員会からのコメント

本来の図書館の機能だけでなく、家の本棚に眠る本の有効活用や、地域貢献への意識が高いボランティアの参加といった付加価値により、環境や福祉の問題に貢献していることは高く評価できます。また、地域のコミュニティーの中核として運営されている点も、地域のつながりの強化の観点から重要です。本の寄附、ボランティア、図書館の利用といった様々な関わり方により、各人の都合に合わせて図書館に関与することができる仕組みになっていることが、取組が広がっている理由ではないかと考えます。
東日本大震災の影響により財政的に厳しい状況にあるとのことなので、今後は、情報発信の充実等により多くの支援者を得るなどして、本取組が継続できることを期待しています。また、本の寄附を促す方法や、ボランティアのやりがいを高める方法を考案することで、より持続可能な取組になるのではないでしょうか。