取組紹介

名古屋 文化のみち ミツバチプロジェクト
愛知商業高校 ユネスコクラブ
第3回グッドライフアワード
活動拠点:
愛知県名古屋市東区
WEB:
http://www.aichi-ch.aichi-c.ed.jp/bee.html

取組の紹介

私達は、新たな視点から学校周辺に広がる「文化のみち」と呼ばれるエリアの魅力を発信するため、校舎屋上で都市型養蜂の実証実験を行っており、ミツバチを核に多分野にわたって活動しています。ミツバチが環境指標生物と呼ばれることから、自然環境を向上させるための環境まちづくりとして、体験を通して楽しみながら環境に目を向けてもらうイベントを開催しています。観光まちづくりとして、地域資源を活用し名古屋の魅力を発信するとともに、人と人をつなげる地域通貨「はにかむコイン」を開発し、普及のための社会実験モニターツアーを三回実施しました。さらに、採れたはちみつを使用した社会志向型の商品開発も行っています。陸前高田市・福島市の果物を使用した復興応援アイスやフェアトレード(以下、FT)カカオを使用したアイスは名古屋市役所をはじめとした公共施設やカフェで販売しているほか、全国のお中元商品としても取り扱っていただいています。

活動のきっかけは?

私達は、歴史遺産が数多く残る「文化のみち」の新たな地域ブランドを作りたいと考えました。その中で、地域の花を蜜源としたはちみつを作るミツバチに興味を持ちました。ミツバチは農薬散布が少なく豊かな環境でしか生きられないため、地域の環境の良さも伝えたいと考え養蜂を開始しました。また、経済・社会活動は環境の上に成り立つというESDの視点から「文化のみち」の魅力発信のため、ミツバチを核に様々な活動を行っています。

問題解決のために取り組んだ方法

ミツバチを通して環境に目を向けてもらうため、子供を対象にミツバチ観察やはちみつの味比べ、蜜ろうキャンドル作りなどのイベントを開催しています。また、東日本大震災で被害を受けた陸前高田市・福島市の果物を使用した復興応援アイスを開発し、買って・食べてという新しい支援の形を提案しています。また、FTタウンとなった名古屋で地域との繋がりを活用したFTアイス開発やイベント開催を通して、世界の問題も発信しています。

今までの成功のポイントは?
  • ミツバチがつなげてくれた多くの人との絆。養蜂活動の中で出会った人と共に活動し、その人がきっかけで新たな活動が生まれるなど、つながりの輪が広がることで様々なまちづくりを行うことができています。
  • ミツバチを多面的な視点で捉えた活動。はちみつを使用するだけでなく、ミツバチを核として環境・経済・社会に関わる様々な活動を行うことで、問題を身近に感じていただけているのではないかと考えています。
  • 魅力あふれる「文化のみち」の存在。庭園や民家のガーデニングにより緑が多く、歴史遺産や喫茶店なども豊富な名古屋文化が凝縮された地域です。これらの地域資源があるからこそ、ツアーや商品開発ができます。
プロジェクトが目指している事、今後やりたい事

今までの活動を通して、まちづくりには地域との繋がりが大切だということを改めて実感しました。これを踏まえ、ミツバチが花と花を繋げるように、地域の人と人を繋げるツールとして開発した地域通貨「はにかむコイン」の流通を目指し、研究を進めています。今後も、活動を継続的に行っていくと同時に、ミツバチを飼育している私達だからこそできる「文化のみち」の魅力の伝え方を模索していきたいと考えています。

プロフィール

2010年に、まちづくりを授業の一環として導入して以来、大学との連携で校舎の屋上でミツバチを飼育し、採れたはちみつを使用した商品開発等で地域貢献に取り組んでおり、現在は部活動として継続的に活動しています。2013年には、当プロジェクト等の取り組みが、持続可能な開発のための教育としてユネスコから評価され、「ユネスコスクール」に認定されました。これを機に、視野を世界へと広げ、新たな活動にも挑戦しています。

実行委員会からのコメント

ミツバチからとれる蜂蜜で食に、はちみつを使った特産を作ることで観光に、それを行うのが高校ということでもちろん教育にと、複数分野を横断している点が高く評価できます。名古屋という都会でこのような環境活動を行っていることは、とても素晴らしいことです。