取組紹介

共存の森プロジェクト ~農山漁村に憧れる高校生・大学生集まれ!!~
認定NPO法人 共存の森ネットワーク
第3回グッドライフアワード
活動拠点:
[関東]千葉県市原市・[北陸]新潟県村上市・[東海]愛知県豊田市・[関西]滋賀県大津市/奈良県川上村・[中四国]岡山県備前市・[九州]福岡県八女市
WEB:
http://www.kyouzon.org/
Facebook:
http://www.facebook.com/kyouzon.org

取組の紹介

「山が泣いている」「田畑が荒れている」「若者がいなくなって寂しい」……。そんな言葉を、農山漁村地域の「名人」から聞いた高校生、大学生が、「ただ話を聞いただけでは終わりにしたくない」と、全国各地の集落に通いはじめました。活動は地区ごとに多種多彩です。まずは、地元の方から話を聞いて、地区を一緒に歩き、課題を洗い出していきます。イノシシの被害と景観整備が課題となっている地域では、学生ならではのネットワークを活かして竹林整備に取り組んでいます。都市との交流を希望する地域では、企業の社員の皆さんを巻き込んで地域の魅力を再発見し、棚田を守る活動を行っています。長年、漁師だけでアマモ場の再生活動に取組んできた地域では、公立中学校の総合的な学習を支援し、地元の中学生も一緒に活動するようになりました。耕作放棄地や廃校活用、「聞き書き」による地域紹介の冊子づくり、伝統的な祭礼行事の継承などにも取組んでいます。

活動のきっかけは?

私たちは、毎年100人の高校生が、森・川・海の「名人」を訪ね、1対1の対話を通して。その知恵や技、生き方を記録する『聞き書き甲子園』という活動を続け、来年で15年になります。農山漁村地域に暮らす「名人」の話を聞くうち、その願いや不安、悩みは「他人ごと」では済まされなくなりました。普段は都会に暮らす、私たち学生にもできることはないか。お世話になった「名人」に何か恩返しをしたいと思ったことがきっかけです。

問題解決のために取り組んだ方法

はじめは「聞き書き甲子園」に参加した高校生に、活動参加を呼びかけました。あわせて、「名人」を通してご縁があった地域を訪ね、まず、地元の人の話に耳を傾けました。私たちが「やりたいこと」よりも、地域の皆さんの「願い」をまず、受け止めたいと思ったからです。大学生になったメンバーは、同じ大学に通う学生にも声をかけ、活動の輪を広げていきました。WebサイトやSNSも活用し、積極的に情報発信をしています。

今までの成功のポイントは?
  • 地域の人との信頼関係を何より大切にしています。活動で多少のご迷惑をかけたとしても、それ以上に喜んでいただけるよう心がけています。各地区とも活動計画の相談や活動報告は、毎年しっかりと行っています。
  • 特定の人だけではなく、できるだけ地元の多くの人と関わるようにしています。里地里山の保全活動では、専門家に助言を求めています。学校、企業、地元NPOなど、さまざまな方との協力関係を大切にしています。
  • 各地区の代表メンバーは定期的に会合をもち、活動状況や課題を共有しています。広報や資金集めは全地区、協力して行っています。学生主体の活動であることを積極的にアピールすることで、支援者の輪も広がりました。
プロジェクトが目指している事、今後やりたい事

農山漁村と都市、あるいは高齢者と学生がつながることで解決できる課題はたくさんあります。幸い社会人になったメンバー3名が2地区の活動拠点にIターン。さらに別地区で地域おこし協力隊になったメンバーもいます。そんな先輩が後輩をサポートし、さらに地域を元気にする活動をしていきたい。私たちは、これからも農山漁村の魅力を発信し、一過性ではないヒト、モノ、コトのつながりを大切にしながら活動を続けていきます。

プロフィール

私たちの活動の母体である「聞き書き甲子園」は、平成14年(2002年)から始まり、これまで延べ千数百人の高校生が参加しています。初年度に参加した一人の女子高生の呼びかけで、「共存の森」と名づけた農山漁村地域での活動がスタートしました。そして、「共存の森」に参加する学生を中心に、平成19年(2007年)にNPOを設立。「聞き書き甲子園」の運営とあわせて、現在は、全国6地区7地域で活動を展開しています。

実行委員会からのコメント

来年が「聞き書甲子園の15周年」ということで、まず継続されていることが素晴らしいです。そこから生まれた集落との信頼関係に基づいて始まった「共存の森プロジェクト」は地域ごとの課題発見・解決を森を通じて行う、聞き書きあってこその非常にユニークでパワフルな活動だと拝察しました。若い皆さんが、共存の森をどのように創っていくのか、興味を持って見守りたいです。