取組紹介

かがわの里海づくり ~自然共生型の新しい社会とライフスタイルを目指して~
香川県
第3回グッドライフアワード
活動拠点:
香川県全域
WEB:
http://www.pref.kagawa.lg.jp/kankyo/mizukankyo/satoumi/
Facebook:
https://www.facebook.com/satoumi.kagawa

取組の紹介

かがわの里海づくりは、私たちの里海を1000年続く豊かなものとしていくために、山・川・里・海のつながりを意識した全県域での取り組みです。平成25年度からスタートしたこの取り組みは、多様な人材をつなげ、主体的な活動を生み出すために、共有できる理念づくりから始めました。協議会やワーキンググループ、ワークショップでのディスカッションを何度も重ね、かがわ「里海」づくりビジョンを策定し、このビジョンに基づき、広報(報道された回数150回以上)のほか里海キャラバン(約30か所3,500人以上)として各地に出向き、理念の共有を図っています。そして、「人・つながり・仕組み」づくりにより、持続的な取り組みを支えるための基盤整備を行っており、全国初となる海のない内陸部の市町まで参画した「香川県方式の海底堆積ごみ回収・処理システム」の構築や、民主導の流域協議会の設立など、様々な成果が出始めています。

活動のきっかけは?

瀬戸内海は、公害の時代を乗り越えた今、海ごみ問題や人と海との関わりの希薄化など新たな課題を抱えています。環境保全活動という言葉が定着する中、活動する人は固定化・高齢化し、根本的な解決のためには、私たち一人ひとりが自然とどう関わっていくのかが、問われているように思います。そこで、これまでの「保全」だけでなく「活用」まで、また、海だけでなく山・川・里まで一体的に捉える「里海づくり」に注目しました。

問題解決のために取り組んだ方法

香川県では、全国的に例のない「全県域」を対象とした里海づくりに取り組むこととし、多様な人たちが主体的に動いていくための基盤として、ビジョンの策定、里海体験ができる活動拠点づくり、環境保全活動団体等のネットワーク化、里海づくりを牽引する人材を養成する「かがわ里海大学(仮称)(以下、里海大学)」の開校に向けた準備をはじめ、民・学・官が連携して「人・つながり・仕組み」づくりに取り組んでいます。

今までの成功のポイントは?
  • 【主体的な活動を引き出す】共有理念としてのビジョンを打ち出すとともに、個々の活動を引き出すための理由の明確化、無理なく参加できる条件設定、実状に合わせた対応により、主体的な活動を引き出しています。
  • 【多様な人材をつなぐ】協議会やワーキングなど、多様な人材が交流・対話しやすい場を設けるとともに、各地域や分野では、人や活動のマッチング、必要なプロ人材の派遣等の支援によりネットワーク化を進めています。
  • 【全県域で参加できるシステムの構築】これまで沿岸域でのみ議論されていた海底堆積ごみの問題について、内陸部の市町を巻き込んだ回収・処理システムを構築するなど、全県的なシステムづくりを進めています。
プロジェクトが目指している事、今後やりたい事

目指しているのは、里海づくりを通じた自然共生型の新しい社会とライフスタイルの実現。来春開校予定の里海大学を中心に、里海プロガイドなど新たな仕事や働き方の創出、プロジェクト展開、里海のブランド化等に取り組んでいきたいと考えています。里海プロガイドなどは、これまでの里海ツアーの実績や、現在、プレ講座として開催中の里海プロガイド養成基礎講座の実施状況からも手ごたえを感じています。

プロフィール

香川県は、北に瀬戸内海、南に讃岐山脈を有する日本一コンパクトな県です。県境の山から海までは、一番遠いところでも直線距離で30kmほどしかなく、県内どこでも人の暮らしと海が近いという地域です。昔から瀬戸内海と深い関わりの中で暮らしてきましたが、近年、その関わりは希薄化しています。私たちは、海との関わりの再構築から、自然共生型の新しい社会とライフスタイルの実現を目指しています。

実行委員会からのコメント

かがわの「里海」づくりは、「山 - 川 - 里 - 海」のつながりを意識し、行政だけでなく様々な団体が一体となって活動を実施しているところが素晴らしいと思います。
行政主導の場合、どちらかと言えばトップダウンの政策になりがちですが、香川県庁の皆さんは、草の根活動や人の気持ちを重視して取り組んでいるということがよく伝わりました。これからの活動の発展に期待しております。