取組紹介

エネカフェメタンを中心としたバイオマスエネルギー生産と資源循環
東北大学大学院農学研究科
第3回グッドライフアワード
活動拠点:
宮城県大崎市鳴子温泉
WEB:
http://onsenmetha.exblog.jp

取組の紹介

鳴子温泉の温泉熱を活用した小型のメタン発酵システムを設置した。このメタン発酵システムには、カフェが併設されており、ℽ生ゴミがお茶にℽということで、カフェでお茶を飲むために、お金ではなく、生ゴミをご提供して頂く事にしている。生ゴミは、メタン発酵システムで、バイオガスとなり、そのガスでお湯を沸かして、お客さんにお茶やコーヒーを提供している。また、生ゴミが分解した液(消化液)は、液肥として利用でき、現在、地域の農家の野菜栽培や家庭菜園、園芸の肥料として、地域の人が使ってくれている。この液肥の普及を目的に、ネーミングを募集し、35案から投票で選ばれた、「循(MEGURU)」として普及している。これにより、年間181tCO2の削減が可能になっている。また、このカフェは、鳴子温泉の観光資源として知られ、本システムの会員数は現在1400名を超え、地域経済の活性化にも貢献している。

活動のきっかけは?

鳴子温泉は旅館が多く、そこから排出されるゴミを有効活用したいという想いから始まった。また、これまでメタン発酵は大規模が多かったが、より身近に生ゴミをバイオガス変換し、その消化液を利用して作物栽培できるように小型メタン発酵システムを作ることで小さなコミュニティで分散型エネルギー生産、資源循環を可能にしたいと考えた。

問題解決のために取り組んだ方法

通常、メタン発酵システムは大規模が普通である。これは、大規模システムでなければ、投入エネルギーと消費エネルギーのバランスが合わないためであった。消費エネルギーは、タンクの加温、原料運搬、消化液の処理で使われる。よって、これらの部分を、温泉熱の利用、地域住民の参加、液肥利用により、エネルギーを消費しなくても、必要なことをできるようなシステムにした。そのことで小規模メタン発酵が実現可能になった。

今までの成功のポイントは?
  • 温泉熱の活用
  • 地域住民の生ゴミ提供と液肥利用による参加
  • カフェという憩いの場でバイオガス利用をしたこと
プロジェクトが目指している事、今後やりたい事

本システムを温泉や排熱などのある場所に広く普及させ、小さなコミュニティー内で、ゴミ出しやお茶のみ、家庭菜園を通して、そこに暮らす人々が行き交い、喜びや幸せを増やせるようにしたいということ。また、このことで、資源循環や分散型エネルギー生産が可能になり、CO2削減にも貢献できるようにしたい。

プロフィール

大崎市鳴子温泉に、東北大学大学院農学研究科の附属複合生態フィールド教育研究センターがあり、代表者は、有機性廃棄物の資源化を主に研究をしている。このプロジェクトでは、大崎市、鳴子まちづくり株式会社、鳴子温泉地域の皆さんの御協力を得てシステム確立を目指してきた。

実行委員会からのコメント

すごくわかりやすく、かつ入りやすいプロジェクトだと思います。資源循環を具体的に知ることは結構難しいのです。でも、考えてみたらコーヒーを飲んだりお茶を飲んだりしてもコーヒーガラやお茶っぱが出るんですよね。それがちゃんとバイオマスになる、自分が食べ、飲んだものが循環につながっているということを知るためにカフェに生ゴミを持っていく。とても気持ちのいい循環をしていると思います。