取組紹介

人・農・自然をつなぐ架け橋プロジェクト
人と農・自然をつなぐ会
第3回グッドライフアワード
活動拠点:
静岡県藤枝市滝沢
WEB:
www.munouyakucha.com
Facebook:
https://www.facebook.com/munouyakucha/?ref=bookmarks

取組の紹介

静岡県藤枝市の中山間地で昭和50年から40年間農薬、化学肥料を使わない茶の生産を始め、栽培技術の確立に取り組み、自然と調和した環境保全型農業を実践してきた。無農薬茶を生産するだけでなく消費者と直接結びつき、環境保全、食の安全への取り組みへの理解を深めると共に、安定した販路を確保することで地域の生産農家仲間を増やしてきた。若い世代も生産に加わり、茶が生産される里山や自然環境の豊かさや魅力を守り、次世代に伝えていくために、生産と交流の両面において活動を広げている。
農業生産の背景にある自然環境とその豊かさ、農業と自然の繋がりを消費者に伝え共有するため、茶摘み、田植え、稲刈り、味噌加工など、農作業を体験する場を設け、消費者との交流を図っている。地域の若手生産者や非農家の青年、無農薬茶生産農家など、多くの地元の人々と連携し、地域全体と消費者をつなぎ、地域の活性化を図っている。

活動のきっかけは?

日本には地域特有の豊かな自然、そこで育まれた文化や伝統がある。農業は自然と人の暮らしを繋ぐ架け橋の役割を果たしてきたが、近年急速に衰退し、農村の荒廃、農家の高齢化、耕作放棄地の急増など多くの課題を抱える。同時に、地域に根付いた豊かな文化、伝統、技術などを継承する若い世代が農村から姿を消していることに危機感を抱く。都市部で働く若者の間では農村や農業への関心が高まっているが、両者をつなぐ仕組みがない。

問題解決のために取り組んだ方法

農村を舞台に地域内外から集まる人々が交流し、学ぶ場をつくることで地域の活性化を図る。
有機農業による緑茶、紅茶、米、小麦、大豆、味噌などの生産をベースに有機農業技術の普及と作物の多角化を図る。また交流会を企画し、農業、環境への理解を深めると共に、技術の継承を図る。農業を志す青年を地域と結び、農業者の誘致を図る。農業者以外の人々も農村に入り、地域内で生産された農作物への支援や食の意識向上につながる。

今までの成功のポイントは?
  • 農村の課題を農村に限る問題と捉えず、多くの人と共有。農業ボランティア、茶畑ツアー、交流会など国内外から大勢の人々が農村を訪れる仕組みをつくり、有機農業や農村への理解を深め、地域を支援する意識を高める。
  • 美味しく、楽しくをモットーに地域と若者を結ぶことで、移住や新規就農する若者が増えている。毎月市内でオーガニックマーケットを開催し、生産者と消費者の交流の場とし、地域内の横の繋がりを大切にしている。
  • 有機農産物を直接消費者に販売することで市場に依存することなくグループ内の農業者の経営安定を図る。有機栽培茶や合鴨農法による米づくり等を広め、自然環境や農村景観の維持、作物の高付加価値化を実現。
プロジェクトが目指している事、今後やりたい事

農業研修生を受け入れ、地域に定住する若い世代や新規就農者を増やし有機農業を広めることで地域と農業、自然環境を守り、次世代へ伝えていきたい。また、農村に居住していなくても農村での体験や食べることを通して地域、環境、文化、そして自らの命を見つめ直すきっかけとなる場づくりをし、意識を変えていく事から人と社会の自然との関わり方を持続可能な方向にシフトしていきたい。

プロフィール

地元の高校を卒業後、アメリカへ留学しカリフォルニア大学バークレー校にて社会学と心理学を専攻。夏休み中に農作業の手伝いのため帰国したいた際、産地訪問で茶畑に来た子ども達の輝く目に衝撃を受ける。農業を通して人と自然を繋ぐ架け橋となる仕事をしたいと就農を決意。卒業後に帰郷し就農。父から受け継ぐ有機農業を通し、地域の魅力や豊かさを発信するため、農作業誌を毎月発行や、農作業体験や交流会を実施している。

実行委員会からのコメント

環境に配慮した農業を中心として、交流の輪を広げている素晴らしい取組です。生産者と消費者の交流、都市と農村の交流、地元の方々と新規就農者の交流の場づくりを今後も継続することで、更なるアイデアや活動の幅が広がっていくように感じます。これからも地域の拠点として活動を続けていってください。