取組紹介

川と共に生きる暮らしと文化の再構築プロジェクト
岡山市京山地区ESD推進協議会
第3回グッドライフアワード
活動拠点:
岡山県岡山市
WEB:
http://www.kc-d.net/pages/esd/

取組の紹介

持続可能な社会づくり・人づくりに取り組むESD(持続可能な開発のための教育)活動として、学校と地域と連携して子ども達と共に環境体験・学習活動を継続的に取り組み、上下流交流等の流域内交流も通して、川と共に生きる暮らしと文化の再構築に取り組んでいます。具体的には、子どもの視点を重視した「水辺の環境てんけん」(春と秋に実施)、流域のつながりを意識した「源流体験エコツアー」(夏と冬に実施)や流域内の上下流交流活動(「ホタル交流会」など)、水と暮らしとの関わりに視点をあてた映画「地域を育んだ用水」等の制作と上映、半世紀途絶えていた伝統文化「水神祭」の復活、旭川流域を舞台とした手作りミュージカル「かわのこい」の制作と上演(芸術文化面から水環境の保全を啓発)、地域の水辺環境の改善と創出等を行う「緑と水の道」プロジェクトの推進等に取り組んでいます。

活動のきっかけは?

きっかけは、旭川下流域に暮らしている自分たちの源流への旅にありました。いくら掃除してもなくならない下流の河川敷のゴミ、上流はどうなっているのか見たいという子ども達の声に応えて上流へ行くと、上流の水はとても美しく、家の中に「使い川」が流れているなど、川が暮らしの中で活かされていました。命の水、その水が流れる大切な水辺を、きれいで心地よいものとして、私たちの暮らしの中に取り戻したいという思いから活動を始めました。

問題解決のために取り組んだ方法

地域住民が自ら自分達の地域を調べ見直す「環境てんけん」や、自分達の地域ではできない体験や上下流交流などを行う「源流体験エコツアー」といった実体験を継続的に進めていくことで、問題を自分事として捉えられる人、世代や立場をこえてまわりの人たちと共に活動できる人の輪を拡大していきました。また、いろいろな考えの人達、無関心な人達も引き込んでいけるように、共通の目標設定と推進の仕組みづくりに取り組みました。

今までの成功のポイントは?
  • 一部の人や団体の活動にせず、公的社会教育施設である公民館を拠点にして、全世代合同・学社連携による地域ぐるみの活動、地域総働型の活動となる仕組みを確立させたこと。
  • 地域が目指す共通の将来像(5つの地域目標)や活動のスローガン(「一人の百歩より百人の一歩」など)を、地域みんなで時間をかけて話し合い、確立させたこと。
  • 活動の全体像がわかる総括シート(評価シート)を確立させ、毎年、計画策定・実践・評価・見直しを繰り返し、活動をスパイラル的に向上させ続けていること。
プロジェクトが目指している事、今後やりたい事

良い形で川と共に生きる暮らしと文化を後世へつなげられるように、経済的にも自立した地域づくり・人づくりを進めていきたいと思います。そのためにも、ESDツーリズム事業を京山地区全域のみならず、岡山地域ならびに旭川流域・児島湖流域に拡大していきたいと考えています。また、シンボリックな存在として実現した観音寺用水「緑と水の道」の考え方、取り組みを地域全体に広げていきたいと考えています。

プロフィール

当協議会は、岡山市北区京山地区(25000人、12000世帯)における、学校、公民館、連合町内会、NGO、企業などのマルチステークホルダーで構成した地域総働型のESD推進組織です。現在の協議会組織にしたのは2006年ですが、2003年から京山公民館を拠点に、学校と地域が協働し、地域教育力の向上や地域コミュニティの絆を深める活動などを通して、持続可能な社会づくり、人づくりを推進しています。

実行委員会からのコメント

持続可能な開発のための教育活動として、様々なチャンネルから川を活用して活動している素晴らしい取組です。春夏秋冬の川を体験するツアーや、映画、ミュージカルなど、暮らしに根ざした取組を親しみやすい内容で活動している点も評価できます。今後さらに他の地域との連携を深めて活動していくことを期待します。