取組紹介

Twitterで「生物多様性普及活動」!!
個人
第4回グッドライフアワード
活動拠点:
山梨県北杜市
WEB:
https://twitter.com/OKAYU284

取組の紹介

近年、生物多様性保全の重要性が謳われています。私は、具体的に身近な生き物を知り、自然への興味や愛着を育むことが、生物多様性の重要性を理解する上で一番大切なことだと考えています。私は幼少の頃から、野鳥観察や昆虫採集を楽しんできました。この知識を活かせる場として、目を付けたのが、ソーシャルネットワーク "Twitter" です。

2013年4月、専用のアカウントを開設し、生き物の種名を問う "つぶやき" に対して、回答する活動を始めました。当初は質問者の方に訝しがられるのでは? という不安がありました。しかし、ほとんどの方が「ありがとう」「種名がわかって、昆虫への親しみが湧いた」などポジティブなコメントを返してくれます。個人の小さな活動ではありますが、今後も継続することで、少しでも多くの方に生物への関心を抱いてもらえたらと願います。
本プロジェクトは生物多様性アクション大賞2015で入賞を受賞しました。

活動のきっかけは?

一般の方が生き物の名前を調べることは、とても難しいことです。例えば、名前の分らない生き物と出会ったとき、どのように同定すればよいでしょうか? 専門の図鑑は大きな図書館にあり、図鑑を参照するにも基礎知識が無ければ一頁目から調べるしかありません。生き物に興味があっても取っ掛かりがなく、次の一歩を踏み出し辛いのが現状です。そこで私は、Twitterアカウント "@OKAYU284" を開設し、生物多様性に関する教育普及活動を開始しました。

問題解決のために取り組んだ方法

生き物の名前を尋ねる「つぶやき」を検索してみると、膨大な数がヒットしました。自身のTwitter活動によって、生き物に興味があるのに、知ることができないという一般の方々の欲求不満が少しでも解消されれば、と願っています。また、獲られた知識がきっかけとなって、今後生物を調べる上で参考になることを期待しています。

今までの成功のポイントは?
  • 通常、教育普及活動は、書籍やパンフレットなどの発行物を作成する際、膨大な時間・労力・資本金が必要となります。しかし本活動は、PCとインターネット環境さえあれば、短時間で資本金なく行うことができます。
  • 私は一日30分程度、趣味として本活動を行っていますが、上記の簡便性を活かし、現在までに、約15,000件の生き物の疑問に回答してきました。
  • 当活動をとおして、生物の種名等をどのように調べればいいか分からない、相談する相手もいない、という方が沢山いらっしゃることが分かりました。Twitterの特性を生かし、幅広い年齢層への情報普及を行っています。
プロジェクトが目指している事、今後やりたい事

活動を続けるうちに、直接質問をくださる方が現れてきました。また、私の回答に対して、第三者の方が誤同定の指摘をしてくださるようになりました。この様に、三次元の活動では繋がりえない人間の相互作用が生まれ、より活発な活動になりつつあります。将来的には、この相互作用を発展させ、私の得意な分類群(昆虫、鳥類)以外の専門家を巻き込みながら、より大規模な生物同定の場にしていけたらと画策中です!

プロフィール

海山両方の自然に恵まれた浜松市で育ちました。幼少の頃から、動植物や昆虫の採集に明け暮れました。2015年度、筑波大学大学院で節足動物門を中心とした節足動物の多様性の研究で博士号(理学博士)を取得。2016年度、北杜市オオムラサキセンターに就職し、山野草や、昆虫、土壌動物等の3つの観察会を主催しました。信州大学非常勤講師を兼任し、生物学を教えています。昆虫の生態学や新種記載に関する論文や、学会発表多数。

実行委員会からのコメント

SNSのコミュニケーション力を最大限に生かした素晴らしい取組です。生き物に興味・関心、そしてなによりも愛情があればこそ、多くの人を惹きつけ大きな活動に成長していくのだと感じます。同志の皆さんが広くつながって新しいコミュニティが育つことを期待します。