取組紹介

地域と共に豊かな水づくりに取り組む中学校生徒会のボランティア活動
熊本市立天明中学校生徒会
第4回グッドライフアワード
活動拠点:
熊本県熊本市南区奥古閑町(天明中学校校区)

取組の紹介

本校では、地域有志の方と一緒に「豊かな水」づくりに関して、ボランティアを募りいろいろな活動を20年間以上続けてきています。

●植林と下草刈り = 始まりは海で働く地元の漁師さんたちが、山に出向いて始められた活動です。初期の頃は植林が主でしたが、今は植えた木がある程度育ったので成長を妨げている下草を刈る活動を現在はしています。時:夏休み。

●竹炭づくり = 校区の産業の一つが海苔養殖です。そこで使った大量の竹は廃棄していましたが、炭焼き窯を作り、焼いて炭にして、河川に沈める活動を始めました。水質の浄化をねらってのことです。約10年間続いています。時:夏休み。

●河口のごみ拾い活動 = 校区は河口にあり海に面しています。主に5月の連休中に、護岸に漂着したゴミを集める活動をしています。

活動のきっかけは?

今から20数年前、校区地元の漁民の方々が海の変化を憂い、「海を変えるためには流れ込む川にとどまらず、源の山から変えなくては」と、桧や杉の植林伐採地跡の荒れた山に椛や桜・どんぐり等の木を植え始められ、それに中学生が参画するようになったのがきっかけです。その第一号の森は「漁民の森」と名付けられ、今では十数ヵ所になっています。以後、地域有志の方々と共に、中学生が山・川・野・海で活動を展開しています。

問題解決のために取り組んだ方法

●河口のゴミ拾いと植林・下草刈りは、期間が長く20数年になります。最初は数名の生徒有志から始まり、その後どんどん数は増え、今年の夏休みも昨年に続き全校生徒の約半数がバス3台で山に登ることになりました。

●竹炭づくりは、竹くいを切るところから、窯づめ、焼成、窯出し、網袋づめ、河川への敷設と、地域有志の方に教わりながら10年近くやっています。これらは全て生徒会のボランティア活動として有志で行ってきました。

今までの成功のポイントは?
  • 地域の方と一緒に、しっかりつながりながら楽しく無理をせず活動している事。
  • 目に見える効果を早急に期待せず、夢やロマンを追うような感覚で遊び心でやっている事。
  • 「出来る時に出来ることで善し」としている事。
プロジェクトが目指している事、今後やりたい事

細々とでも、この活動が長く続いていく事。こうした活動に出会った中学生が、今後人生のどこかの場面で役立ててくれる事。環境保全の活動に取り組んだり、地域の大人として子どもの育成活動にかかわったりと、何かにつながればと願っています。2年前から始めた活動で、地域の方と一緒に蛍が昔のように舞う故郷づくりに挑戦しています。中庭と校区内4ヶ所に池を作っていますがうまく育っていないのでたくさん舞う日を願っています。

プロフィール

生徒数は202人。学級数は8学級。学校は熊本市の南西部にあり、校区は熊本県を流れる大きな4本の川のひとつ「緑川」の河口に隣接し海(有明海)にも面しています。産業は、お勤めあり、農業あり、漁業ありで、生徒たちは比較的自然に接する機会が多い環境にあります。生徒会は全員が加入し定期的な話し合いを持ち、常時活動を行うと同時にボランティア活動については全く任意で、都合がついて集まったメンバーで行っています。

実行委員会からのコメント

「持続可能性とは何か」を考えさせられる素晴らしい取組です。20年という時を経て、地域の皆さんの想いがつながって成長してきたのだと思います。子どもたちが参加し、地域の豊かな自然の価値を理解されていることが、この活動が未来につながっていくことを保証してくれると思います。