取組紹介

防災意識を高める企画展ユニット「ゲリラ豪雨展」の全国への巡回
水の巡回展ネットワーク
第4回グッドライフアワード
活動拠点:
岩手県一関市、宮城県大崎市、東京都北区、長野県飯田市、大阪府大阪市、香川県仲多度津郡、島根県松江市、宮崎県延岡市ほか、全国のべ39箇所(ウェブサイト参照)
WEB:
http://www.a-rr.net/jp/jawanet/
Facebook:
https://www.facebook.com/jawanet/

取組の紹介

ゲリラ豪雨等、雨に関する事象がもたらす災害と防災への意識向上のニーズを受け、これまでになかった新しい企画展ユニット「ゲリラ豪雨展」を開発、全国の川の資料館や博物館に巡回する取り組みを行っています。現在までの5年間に全国の39施設で開催しました。
グラフィックデザインや映像メディア、環境教育を専攻する大学生と教員、気象キャスター、展示プランナー、河川管理者等の有志が集まってアイデアを出し合い、雨と防災についてわかりやすく学べる展示の開発と巡回を進めています。
ゲリラ豪雨展は、下校中の小学生がゲリラ豪雨に遭遇する「ストーリー展示」、実験映像「雨粒クイズ」、全方向サウンド「聴き雨」、インタラクティブ映像「ひかりあめ」等の体験展示を含み、貸し出しは無償。
巡回は継続中で、開催時には展示担当者や利用者のニーズを調査し、その結果を反映しながら多くの施設で共有できる効果的な展示の実現を目指して活動しています。

活動のきっかけは?

わが国は世界有数の川の資料館・博物館の保有国。しかし小規模な館も多く、近年財政面を含め様々な面で運営が厳しくなっているため、地球温暖化やゲリラ豪雨等の現代的課題に対応した展示を個別の施設で実施するのが困難な状況にあります。このため巡回型の展示を開発し、各地に貸し出すことで展示の充実と施設の活性化を図ることを目的として、水環境や気象、デザインの専門家の有志からなるチームを結成し活動を開始しました。

問題解決のために取り組んだ方法

専門的な内容をわかりやすく展示に表現するため、環境教育やグラフィックデザイン・映像メディアを専門とする学生と教員、展示プランナー、気象キャスター、河川管理者等がコラボレートしてアイデアを出し合うことで、今までにない展示の開発が実現しました。また巡回の過程では現場のニーズを把握するための調査を行い、体験型の手法、コンパクトな什器を取り入れる等、多くの館で共有できる効果的な展示の展開に努めています。

今までの成功のポイントは?
  • 学生がデザインしたキャラクター、体験的な展示への反響は大きく、多くの地域の新聞やテレビ報道、口コミによって貸し出し希望が増えました。同じ企画展の開催を通じて開催館どうしが繋がるきっかけもできました。
  • 厳しい運営状況にある施設に展示を無償で貸し出し運営もサポートしています。展示は折り畳める段ボール什器のため効率の良い設営・運搬ができます。メンバーは全国の開催地のサポートに旅行気分で出かけられます。
  • 国内に100以上ある川やダム等、水にかかわる展示施設の機能を活かし、展示の巡回で防災や環境問題への意識啓発を図る取り組みは初めて。巡回だけでなく常設展の充実や改良についての助言や支援も行っています。
プロジェクトが目指している事、今後やりたい事

ゲリラ豪雨展の内容をさらに充実・発展させるため、雨がもたらす恵みもテーマに組み込んだ展示の開発を検討中です。巡回については開催希望が重なり調整中の館もありますので、今後は新たなユニットを開発し、より広く展開していくつもりです。将来的には、離島や開発途上国等、教育が行き届かない国や地域への巡回及も視野に入れています。今後も多くの現場での調査を重ね、展示の質と巡回の効率を高めていきたいと考えています。

プロフィール

2010年活動開始。グラフィックデザインや映像メディア、環境教育を専攻する大学生と教員、研究員、気象キャスター、展示プランナーやデザイナー、河川管理者等の有志が集まってアイデアを出し合い、水にかかわる事象や問題をわかりやすく学べる展示の開発と全国の資料館・博物館への展示の巡回を進めています。巡回先では調査を行い、その結果を検証しながら多くの施設で共有できる効果的な展示の提案と実現を目指しています。

実行委員会からのコメント

資料館・博物館といった既存の施設を活用して、巡回型展示の企画展を実施するというユニークな事例です。「分かりやすい」「使いやすい」といった利用者を意識した作りは非常に評価できます。今後、より広く展開して防災意識の向上に努めてください。