グッドライフアワード
環境省
環境省 > グッドライフアワード > 取り組み紹介

取り組み一覧

海底ごみの「つながる化」プロジェクト
山陽女子中学校・高等学校 地歴部
第4回グッドライフアワード
活動拠点:
岡山県岡山市、倉敷市、浅口市
カテゴリー:
教育
取り組みの紹介

瀬戸内海で深刻な環境問題である海底ごみ問題の解決に向けて、海底ごみの回収活動と啓発活動に取り組んでいる。瀬戸内海は閉鎖性海域であり、沿岸域の意識と行動の変化は良い影響を及ぼすことから、海底ごみの「つながる化」プロジェクトを立ち上げた。その背景には、啓発活動による認知度の上昇は見られたが、内陸部ほど認知度が低くなるなど地域による差が明確となったこと、また、海底ごみは陸域で発生し、河川を通じて流入したごみが大部分を占めることから、沿岸域が相互理解と共通認識のもとで一体感を持つことが解決に向けて大きな力になると考えた為である。内陸部での出前授業、博物館での展示説明会、回収ごみの巡回展、海外での情報発信に取り組み、大きな成果を上げている。海底ごみ等から派生するマイクロプラスチックは国際問題となっており、ごみが「海底に沈む前に、海へ流入する前に、手元を離れる前に解決」を合言葉に活動に励んでいる。

活動のきっかけは?

瀬戸内海には大量の海底ごみが堆積しており、問題の特殊性から解決に向けて進んでいない為、海底ごみと回収活動と啓発活動に取り組んできた。啓発活動に取り組む際、海底ごみの認知度に地域差があることが明確となった。この地域差を解消し、瀬戸内海へ注ぐ河川流域が一体となって解決に向けて取り組むことで、解決に向けて加速すると考えた。さらに海底ごみ問題を解決することで、マイクロプラスチック化を未然に防ぐ狙いもある。

問題解決のために取り組んだ方法

啓発活動で地域を結び付ける為には相互理解と共通認識を充分に浸透させる次の取り組みを実施した。
○博物館での4か月にわたる展示会
○内陸部への出前授業
○対岸部での漂着ごみの回収活動とごみの起点調査
○河川の上流域から最下流域までの漂着ごみの回収活動と廃棄率調査
○国際会議から世界へ向けてプレゼンによる情報発信
○メディア(テレビ・新聞・雑誌)からの積極的な情報発信

今までの成功のポイントは?
  • 高梁川全域の漂着ごみ調査のデータ分析からごみの廃棄率に地域差がないことを突き止めた
  • 海底→河川→手元と遡る啓発活動
  • 海底ごみ問題はボーダレス(国際会議から世界へ向けての情報発信とマイクロプラスチックへの警鐘)
プロジェクトが目指している事、今後やりたい事

海底ごみを含む海ごみのマイクロプラスチック化が著しい。海ごみが「海底に沈む前に、海へ流入する前に、手元を離れる前に」解決できるよう、回収活動と啓発活動によるごみの堆積量と発生量の減少を徹底したい。さらに、出前授業や体験学習会の充実を図り、「海の学校」などの研修施設でのプログラム作りにより、多くの人の心を動かせる啓発活動に取り組むことと、回収・運搬・処分などの海底ごみの回収活動の制度化を目指したい。

プロフィール

山陽女子中学校・高等学校の文化部の1つである。瀬戸内海の海底ごみ問題への取り組みは9年目の息の長い活動である。瀬戸内海のような閉鎖性海域は沿岸域の人為的な原因が大きく、住民の意識と行動を変えられるよう、地域に根差した回収活動と啓発活動に取り組み、大きな成果を上げている。近年、国際会議へ数多く参加し、世界へ向けて情報発信すると共に、地歴部の活動が先駆的な取り組みとして世界のお手本となれるよう、活動に全力で取り組んでいる。

海底ごみの回収活動は各地で行われていますが、地域の意識とどのようにつなげるかを意識されているのが素晴らしい取組です。回収活動だけでも大変なところ、展示を行ったりごみの由来を調査したりするなど、幅のある活動をされているところが特に評価できます。
▲ ページ上部へ