取組紹介

震災で失われた松島湾のアマモ場再生
松島湾アマモ場再生会議
第2回グッドライフアワード
活動拠点:
宮城県松島湾(塩竈市・東松島市・多賀城市・七ヶ浜町・利府町・松島町)
WEB:
http://matsushima-amamo.jimdo.com/

取組の紹介

松島湾全体の生態系や海の生活文化の再生を目的とし、東日本大震災により壊滅的に流失したアマモを再生する為、流失を免れたアマモの種を採取し、育苗して移植する活動を行った。同時に、湾の水質底質調査、アマモ状況のモニタリング活動の実施。また、普及啓発活動として、市民向け海洋環境フォーラムや体験型イベントを開催し、地元小学校の環境学習にもアマモを題材とした海辺の環境授業を実施している。

活動のきっかけは?

東日本大震災により松島湾内のアマモ場は壊滅的に流失した。以前は、アマモ場の存在により、湾内が静穏となり底泥からの濁りの発生を抑え、二酸化炭素を吸収し、様々な生き物の繫殖、生育、生息の場となり海洋生物の多様性の基盤となっていた。また、震災以前は皆無だった牡蠣の斃死の問題などもアマモが無くなった為との指摘もされている。海の環境復興の為に一刻も早いアマモ場の再生が求められている。

問題解決のために取り組んだ方法

1.現存するアマモ場と移植する予定地での透明度、水温、濁度、光量子、塩分濃度など定点観測を実施した。また、アマモを移植する適地を調査した。
2.流失を免れたアマモ場から移植のための花枝を採取し、陸上にて保存、種子を熟成させ、種子を選別して冷水中に保管した。その後、移植を行った。
3.アマモ場とアマモが無い場所の2ヵ所で網を引き、生息する生物を比較する調査を実施した。

今までの成功のポイントは?
  • 市民、行政、漁業者、研究者や地元水族館などが連携して活動している事。また、フォーラムやイベントを通じて新たな理解者が日々増えている事。
  • 年間、または2年間の長期スケジュールを立て、なおアマモ場や海の状況に合わせながら無理の無い活動している事。また、自らが楽しめる活動となっている事。
  • 研究者や財団法人などの経験豊かな専門家から指導をいただいて活動している事。
プロジェクトが目指している事、今後やりたい事

東日本大震災後の松島湾全体の生態系や海の生活文化の再生を目指して、漁業者、市民、企業、大学・研究機関、行政等が協働して、松島湾周辺のアマモ場の再生に関する情報交流、研究支援、啓発、実践活動を行うことを目的とする。
今後は、イベントのアンケートによって震災後に海が怖い、と言う方が多い事が分かったので、サポートするフォーラムやイベントも精力的に実施したい。

プロフィール

平成24年2月1日 東日本大震災後に松島湾のアマモ場が壊滅的に流失したことに危機感を持った有志で設立、現在の会員は120名で、役員に商工会議所、市民団体、漁業者、遊漁船団体、行政、研究者などの各関係者が参加。市民に向けた環境フォーラムやイベントの開催。アマモ場拡大の為の種子採取、熟成、移植などを実施。平成25年には「全国アマモサミット2013inみやぎ」を主宰した。また、震災により後継者が激減した松島湾ハゼの数珠釣りプロジェクトも実施した。

実行委員会からのコメント

海のゆりかごとも呼ばれるアマモの生育できる場・生態系の復活を目指すだけではなく、そこに生活する人たちの文化も守っていこうという取組である点が評価できます。松島湾に関わる人たちにアマモも含めた海の生活文化が途絶えることなく受け継がれていくことが、より魅力ある松島づくりに貢献できるのではないでしょうか。