取組紹介

広島県立油木高等学校ミツバチプロジェクト
広島県立油木高等学校
第4回グッドライフアワード
活動拠点:
広島県神石郡神石高原町

取組の紹介

広島県立油木高等学校では,地域の問題である耕作放棄地対策として花畑を作り,養蜂を行うことで里山保全と生産される蜂蜜を使った地域活性化を目指し活動を行っています。神石高原町は,かつて養蜂の盛んな地域でしたが,海外から安い蜂蜜の輸入増加にともない里山の養蜂は人々の生活から遠のき,養蜂技術が失われました。そこで,養蜂を復活させ,花を育てることで里山保全と地域交流の場を作りました。高齢者でもできる養蜂を広め,実際に4件の家で始められ,花畑は6haまで広がり,花が咲く木を植樹する活動も行っています。養蜂というまったく未知の世界にチャレンジし,苦労の末,養蜂技術を復活させたことで飼育マニュアルを作り,地域の方だけでなく,増殖技術を活用し,東日本大震災で被災した宮城県のイチゴ農家さんへミツバチの贈る支援もできました。蜂蜜は道の駅で販売されるだけでなく,地元ホテルでスイーツにも活用されています。

活動のきっかけは?

広島県神石高原町は人口9,885人で,その内高齢者人口が4,444人,高齢化率44.95%であり過疎化・高齢化が進んでいます。地域産業の中心は農業ですが,高齢化のため離農する方が増え,耕作放棄地が増加しています。面積が狭く点在している耕作放棄地の活用を考えていた時,生徒から花を栽培したいと提案を受けました。それでは,経済効果がないのでミツバチを飼育し,蜂蜜を採って販売しようと始めました。

問題解決のために取り組んだ方法

養蜂業が衰退していた地域で苦労を重ね試行錯誤し,ミツバチ飼育マニュアルを作り,誰でも養蜂ができるようしました。ミツバチの里として,花を育てることで里山保全と地域交流の場を作りました。高齢者でもできる養蜂を広め,実際に4件の家で始められ,花畑は6haまで広がり,昨年からは花が咲く木を植樹する活動を行っています。

今までの成功のポイントは?
  • 1.ミツバチを里山保全の中心にすることで,耕作放棄地の活用として花畑を作り,蜂蜜を生産するストーリーが明確でわかりやすい
  • 2.国産蜂蜜がとても高価で経済価値がある
  • 3.ミツバチの飼育管理がかんたん
プロジェクトが目指している事、今後やりたい事

耕作放棄地を花畑にかえることで,多くの人の笑顔となり,ミツバチの飼育がはじまり,地元だけでなく,別の地域の方々も活動を行おうと動き出されています。活動が多くの過疎化・高齢化・耕作放棄地問題の希望の種となっています。昨年からは,蜜源樹木の植樹を行い,ミツバチ森づくりも行っています。中山間地域の耕作放棄地対策としてミツバチプロジェクトを広めていきたいです。

プロフィール

広島県立油木高等学校は,広島県神石郡神石高原町に唯一ある高校です。人口も年々減少し,とうとう1万人を下回り,町の基幹産業は農業であるにもかかわらず,耕作放棄地の増加が問題になっています。産業ビジネス科の生徒全員で毎年継続して,地域の問題である耕作放棄地対策として花畑を作り,養蜂を行うことで里山保全と生産される蜂蜜を使った地域活性化を目指し,平成22年5月より活動を行っています。

実行委員会からのコメント

教育と里山保全、販売活動を同時に行っている好事例です。学校では毎年人が入れ替わりますが、継続して活動することができているのは非常に努力されていると感じます。地元企業等とも連携しており、地域活性化に貢献しているところも評価できます。新たなアイデアを期待しています。