取組紹介

農福連携自然栽培パーティ
一般社団法人 農福連携自然栽培パーティ全国協議会
第4回グッドライフアワード
活動拠点:
日本全国

取組の紹介

障害者が農業に取り組む活動で、農福連携として注目を集めています。全国の耕作休耕地を田や畑に戻し、無農薬・無肥料の自然栽培  環境循環型の農業で、命の力みなぎるお米、野 菜、果樹を育てています。農業も食も国土もコミュニティも再生して、ニッポンを健康にするプロジェクトです。2008年愛媛で福祉施設 を運営する佐伯康人さんが「奇跡のリンゴ」の木村秋則さんから学び、リーダーとなり、現在参加施設は38事業所を数えるまでになりました。(2016年8月現 在)2016年4月には、一般社団法人農福連携自然栽培パーティ全国協議会となり、第1回の全国フォーラムでは540人の農福関係者が参加しました。その後、自治体やサッカーチームとの連携も広がり、今後「食の安全リスクの低減」「労働安全」「環境保全」「生態系の維持」の実践を通して東京オリンピック・パラリンピックの選手村で自然栽培パーティのコメや野菜を採用していただけるよう連携をとりながら、全国各地で頑張っています。

活動のきっかけは?

三つ子が脳性マヒで生まれたことをきっかけに、障害者福祉の仕事をするようになった佐伯康人さん。果樹の自然栽培に挑戦して、「奇跡のリンゴ」の代名詞 がつくほど名を知られた木村秋則さんの影響を受け、地元・愛媛松山で自然栽培に取り組みました。障害者の賃金の向上にも成功しました。その評判を伝え聞 いた障害者施設からの求めに応じて、自費で指導に動いているうちに、ヤマト福祉財団さんの知るところとなり、支援をいただけるようになりました。そして、2015年4月、「自然栽培パーティ」として、全国の障害者施設がともに進める活動になりました。

問題解決のために取り組んだ方法

・障害者のはたらく場が少ない。
農業なら、百姓と言われるぐらいですから、さまざまな仕事を生み出せます。
・農薬や肥料づけになった作物への不安。
無農薬、無肥料で、太陽と水と自然の力だけで育てる自然栽培の作物で、不安を解消。
・増えるばかりの耕作放棄地、40万ヘクタール。
40万ヘクタールの耕作放棄地から1万ヘクタールを田んぼや畑に戻すことを宣言。
・地方衰退の危機と人のつながり。
安心・安全な作物をつくるだけでなく、さまざまな加工品の企画製造にも努めます。

今までの成功のポイントは?
  • 2015年水稲栽培をはじめた5施設全てが、お米の収穫に成功。現在、42事業所が参加
  • 就労支援B型事業所の月額工賃平均1万4千円に対し、参加施設が2〜6倍の工賃にあがった。
  • 精神障害者のリハビリテーションに於いて、効果があがった。
プロジェクトが目指している事、今後やりたい事

・耕作放棄地の再生
耕作放棄地は、現在40万ヘクタール。その2.5%の1万ヘクタールを農地に戻します。
・障害者施設など参加団体
障害者施設だけでも5百ヵ所、それ以外に生きづらい人を支援する組織や企業も含めて、1千ヵ所の参加を見込んでいます。
・障害者など働く人
栽培だけでなく、作物の二次加工、販売も含めて、障害者だけでなく、さまざまな生きづらい人にも仕事を生み出します。
・障害者の工賃向上
平均工賃5万5千円を達成し、障害者が自立できる暮らしを目指します。

プロフィール

一般社団法人 農福連携自然栽培パーティ全国協議会
(1)農福連携による自然栽培での農作物の栽培
(2)栽培に伴う研究及び指導と情報共有
(3)農福連携による自然栽培で収穫した農作物の販売、加工品化及びその支援
(4)活動のPR・情報発信を通じた農福連携・自然栽培の普及

実行委員会からのコメント

障がいのある方々が仕事を通して生きる喜びや誇りを持つ機会を作ったことが、このプロジェクトの素晴らしいところでした。
やりがいのある仕事に就きたいという人として当たり前の思い、各人の特性を生かしながら一緒に力を合わせ、おいしいお米を作り、それを通して障害者が自立していけるだけの報酬を確保するということをこのプロジェクトは目指しています。そうした気高い仕事を最優秀賞に選ぶことができて嬉しく思いました。