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取り組み一覧

魚のゆりかご水田プロジェクト
せせらぎの郷
第4回グッドライフアワード
活動拠点:
滋賀県野洲市須原
カテゴリー:
教育 買物 食事
WEB:
http://seseraginosato.net/
Facebook:
https://ja-jp.facebook.com/SuharaYurikago/
取り組みの紹介

かつて琵琶湖周辺の須原の田んぼは、水路を通じて琵琶湖の固有種のニゴロブナなどの魚がやってきて、産卵・繁殖して琵琶湖に帰っていく生命の循環を担う「生命のゆりかご」のような存在でした。昭和40年頃まで、子供たちはお母さんに「おかずを取ってきて」と言われて田んぼに網を持ち「おかずとり」に行っていました。しかし、利便性を求める時代のなかでほ場整備などで水路と田んぼの連続性が損なわれてしまいました。そこで、もう一度「田んぼに生きものの賑わいを取り戻そう」との強い思いをもった農家が集まり、魚が田んぼに上りやすいように、排水路に魚道つくりを始めました。こうした「魚のゆりかご水田」の取組を初めて10年になります。今では生きもので賑わう田んぼに集まる方々が毎年200名以上。東京など県外からも来られます。取組の輪は農家だけでなく都市住民や大学生などにも広がってきました。こうした活動を今年は世界湖沼会議でも発表します。

活動のきっかけは?

昭和47年頃より琵琶湖総合開発や農作業の効率化のためのほ場整備事業等で利便性が良くなった反面、琵琶湖に生息する生きものと湖魚の産卵・繁殖の格好の場所である水田とのつながりが損なわれた。そこで、もう一度かつての田んぼの賑わいを復活しようと、平成19年4月に本団体を設立し、地域住民らとともに、湖魚が産卵・成育できる水田環境を取り戻し、人や生きものがにぎわう農村環境を次世代に引き継ぐための活動を始めた

問題解決のために取り組んだ方法

H21年度よりオーナー制を導入。東京など都市住民との交流も広がり、環境に関心の高い消費者の後押しで昨年度から無農薬・無化学肥料栽培にも挑戦。消費者の声が若手農家の意欲につながり持続的な取組として経済と両立した活動が展開。須原の「魚のゆりかご水田米」は「特A」の評価も得ている。6次産業化として、H26年4月から地域一丸となり「酒造りで地域を元気に」と、魚のゆりかご水田米で作ったお酒【月夜のゆりかご】に着手。

今までの成功のポイントは?
  • 水田の生物多様性と人との交流。多様な人のつながりから新たなチャレンジへ
  • 農家に環境意識が芽生え、魚が産卵・生育できる環境づくりの価値を再認識
  • 生きものと共生したお米の価値を消費者の方々に伝える喜び
プロジェクトが目指している事、今後やりたい事

「魚のゆりかご水田米」及び「月夜のゆりかご(お酒)」のブランド化の定着を図るため、毎年実施している大都市での収穫感謝祭を中心としたPR啓発活動及び交流活動を深め、経済的にもより一層自立した、持続可能な取組を目指す。
・平成28年11月にバリ島で行われる世界湖沼会議に参加し、せせらぎの郷の活動を発表すると共に、国内外の環境に関心の高い団体などとの連携を深めたい。

プロフィール

平成19年4月より始まった農地・水環境保全向上対策により、活動組織「せせらぎの郷」を立ち上げる。平成20年1月より「魚のゆりかご水田プロジェクト」始動。平成21年3月より、オーナー制度を開始。企業や環境NGO、個人との連携・交流を図りつつ、魚のゆりかご水田米のブランド化を推進し、環境保全型農業、生態系保全、水質保全等の啓発活動を行いながら、人と生きものがにぎわう農村地域の活性化を目指す。

手間を省いてしまったことで魚が田んぼには入れなくなったことに気づき、魚に改めて着目して子供たちとも一緒に行う活動で感動しました。他の活動もそうですが、リーダーが熱気溢れる方ですね。さらに10年20年続けていただければと思います。
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