取組紹介

豆のあるまち「かわにし」プロジェクト
やまがた里の暮らし推進機構
第4回グッドライフアワード
活動拠点:
山形県東置賜郡川西町
WEB:
http://satonokurashi.jp/organization/index.html
Facebook:
https://www.facebook.com/mamenoarumachi

取組の紹介

「うちの町にはなんの名産品もない。」という嘆きからスタート。みんなで相談をすると「在来種の紅大豆を復活させたが売れてない」や、「豆を交換する習慣があっていろいろな種類の豆がある」と「まめ」の話で大盛り上がりに。しかし「予算なし」、「人材なし」、「時間なし」の3なしの状況。そこで「無いなら無いなりに、楽しく、おしゃれに情報発信を」と始めたのがフェイスブックの活用でした。情報発信は、ボランティアの女性たち「マメリエ」が活躍し、若手農家や豆の生産者の人たち、飲食業者、町役場、図書館など多くの人たちとの連携を生み出しました。盛り上がった勢いで、「良いものをより高く売ろう」と東京の複合施設「上野桜木あたり」で豆の展示会を開催し、約1700名の方を集客。当初は8ヘクタール以下にまで減少していた紅大豆の作付面積は18ヘクタールに増加、さらに紅大豆だけではなく、他の豆類や米、加工品などどんどん輪が広がっています。

活動のきっかけは?

「うちの町には特色がない」という言葉から、すべてがスタートしました。町職員や町民を集めた勉強会で飛び出してきた「豆」へのこだわり。これこそが、誇れるものの一つではないかと言うことから、年度途中で予算もない中、見切り発車で情報発信から始めました。そこからはまさに草の根の「産学官」連携。といえば聞こえがいいですが、役場職員、農業者、主婦、大学関係者などが手弁当でちまちました活動を積み重ねてきました。

問題解決のために取り組んだ方法

みんなで協力すること。力を持ち寄ること。それに尽きます。地方の状況は日に日に厳しくなりつつあります。それを何とか乗り切っていくには、小さいけれどそれぞれの力を持ち寄るしかありません。「豆」という小さな農作物ですが、それをまさに核にして、地元の役場職員、外郭団体職員、農業者、商業者、製造業者、町民、さらに関東や関西の商業者、製造業者、大学教員や学生などとの連携を作り上げてきました。

今までの成功のポイントは?
  • 豆をキーワードに情報発信。昔から地元に根付いた豆の栽培、豆料理の文化を情報発信して、川西町をPR。豆で一点突破し、興味を持ってもらい、川西町に来てもらう、他の産品も食べてもらうことが目的。
  • 金がないなら、身の丈で。勝手連的に始めたために、いつも資金不足。だからこそ、等身大の自分たちを見てもらうと活動。逆に役場内、農商工業者、飲食店経営者、大学、学生、県外の人々まで連携の輪が広がりました。
  • モノを売るだけではなく、双方向の交流を大切にする。紅大豆オーナー制度や学生インターンシップで都会から田舎に。展示会開催や交流会で田舎から都会へ。お互いが行き来することで双方向の連携を作ってきました。
プロジェクトが目指している事、今後やりたい事

「豆」を核にした川西町のブランド化を目指しています。「田舎のモノは品質が良くて安い」という売り込み方では、農地や里山を維持していくことは困難です。「より良いモノをより高く」売っていくことを目指しています。「高い」というのは、決して暴利を得るという意味ではありません。若い世代が自分たちのライフスタイルを誇りに思えるまちづくりがブランド化だと考え、持続可能な農山村作りを目指した「実験」をしています。

プロフィール

「やまがた里の暮らし推進機構」は山形県川西町の農都交流事業や教育旅行事業・農業農村体験事業など実施しています。都市部との交流を図りながら、川西町の豊かな魅力を発信し町の活性化、移住定住に結び付くよう活動しています。
 2010年に発足、遅筆堂文庫生活者大学校、マウンテンバイク大会、大人のインターンシップ、地豆「紅大豆」などを活用する里の暮らし大学校まめ学部の活動など、多くの事業を展開しています。

実行委員会からのコメント

地域の方々が、自身の日常生活を送っている地域について、関心を持つことからプロジェクトが広がる様は、多くの示唆に富んでいます。「豆」一点突破に拘りぬいた点も成功の秘訣と言えるでしょう。また持続性を確保するための「高付加価値」を重視している点も参考に値します。