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取り組み一覧

広大な緑地整備で高めるまちの魅力と住民のQOL
ECOKA委員会
第5回グッドライフアワード
活動拠点:
奈良県生駒市
カテゴリー:
教育 住居 医療福祉
取り組みの紹介

鹿ノ台地区は、住民の約40%が65歳以上で10年後には半数以上が75歳以上になる典型的な郊外型の高齢化地域です。開発された当初は、緑豊かで清潔な街並みが大きな魅力でしたが、開発から35年が経過した平成19年には、地区の人口は減り、周辺緑地に生い茂る笹や大木とゴミのポイ捨てに悩むオールドタウンと化していました。今日まで9年かけて東京ドーム3個分にあたる、12ha以上に及ぶ広大な緑地を整備し、900本を超える植樹活動を継続した結果、緑地の機能回復と自然景観の形成を図ることに成功しました。緑地が整備されたことで、緑豊かな森林の中を歩く住民が増え、高齢者の健康維持につながっていることに加え、緑地内では、栗の収穫祭やホタルの放流など、多世代が参加する交流イベントを多数開催することで、住民の地域社会への参加を促進しています。将来の高齢人口の急増を見据え、高齢者を含めた住民のQOLを高められる地域社会を構築しています。

活動のきっかけは?

かつて、自分たちが魅力に感じ生活の場として選んだまちが、高齢化や人口減少とともにオールドタウンと化している状況に危機感を覚えたところから活動が開始されました。「自分たちのまちは自分たちで守る」、地域への愛着が高い住民が中心となって活動を始め、次第に地域ぐるみへの活動へと発展、これまでに年間延べ1,000人を超える人が活動に関わる、地区全体の取り組みへと成長しています。

問題解決のために取り組んだ方法

「まちの魅力を次世代へ」をビジョンに掲げ、取り組みを進めています。郊外型大規模住宅地で暮らす私たちにとっての魅力あるまちとは、緑地を中心とした緑が豊富で良好な住環境が整っていることが第一ですが、将来の高齢人口を見据えると、次の2点も大事な要素となってきました。豊かな自然環境の中で、住民が健康的にいきいきと暮らせること。世代間交流の機会が豊富で、地域のつながりがあること。
まずは、地域周辺の未整備緑地を森林公園化する計画を立て、雑木の間伐・枝打ち・草刈等、実行可能な整備から着手し、年間約100本の桜やもみじ等を植樹しました。不法投棄ゴミは行政と協働で集積・回収にあたりました。緑地の再生に成功してからは、自然の中でリラックスしながら歩く行事として森林ウォークや子どもたちから高齢者まで3世代の交流を生み出す桜交流会を開催するなど、住民のQOLを高めることができる地域資源として、最大限に活用しています。

プロジェクトが目指している事、今後やりたい事

地域の課題である高齢化を肯定的に捉え、高齢者に植樹や緑化活動の担い手となってもらうことで、地域社会に貢献してもらい、地域の魅力と住民のQOLの向上を目指しています。
鹿ノ台地区が周辺緑地と調和した良好な住環境と、何より地域のつながりがある再生したニュータウンであることを発信し、住宅都市生駒のブランドを確立するとともに、高齢化と人口減少に悩む全国の郊外型大規模住宅地の未来に、一筋の希望の光を灯したいです。

プロフィール

ECOKA委員会(エコロジー鹿ノ台)は、郊外型大規模開発住宅地である鹿ノ台地区122ha(人口約8000人)の緑地整備、緑化推進活動を主体的に取り組む、構成員23名からなる鹿ノ台自治連合会(11自治会)の下部組織である。
加えて、良好な住環境や自然環境の維持保全に取り組み、行政と協働関係で街路樹(ヒラドツツジの補植維持管理)や街区公園(地区内14か所)のパトロールを行っている。
地域のインフラまちづくり団体である。

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