取組紹介

体験プログラムで地域をリ・デザイン ~市場原理では消えゆくワザを地域の普遍的な価値に~
一般社団法人くりはらツーリズムネットワーク
第5回グッドライフアワード
活動拠点:
宮城県栗原市
WEB:
http://ktnpr.com/
Facebook:
https://www.facebook.com/kuriharatourism/

取組の紹介

宮城県栗原市において、農業を真ん中に脈々と育まれた自然と共生しながら生きるワザを体験プログラムとして表現し、地域のアイデンティティとして醸成していく活動です。
市民が自らの職業や特技、趣味を生かし、地域の食文化を中心に農作業やモノづくり、自然観察、林業体験、アウトドア等の多様な体験プログラムを「少人数・短時間・持ち帰り」というコンセプトにより年間通じて実践しています。
多様な課題がある社会において、栗原市民には自然と共生する暮らしのワザの体験プログラムを実践することで、自然への負荷を軽減しながら持続的に暮らしを営んでいく社会の形成に寄与できるものと考えています。
栗原市は、平成20年岩手・宮城内陸地震、東日本大震災等で大きな被害を被った地域です。世界で多発する自然災害においても、自然と共生するワザは、生きる力を育むことに繋がる価値のある取組みと考えています。

活動のきっかけは?

平成20年岩手・宮城内陸地震で甚大な被害を受けた栗原市に対して、宮城県のグリーン・ツーリズム団体から復興支援で2009年に大会誘致の打診を受け、栗原市民で実行委員会を組織し、大会開催後に市民が主体的に設立した団体です。
「地域の普遍的な価値の醸成」を目的にかかげ、市場原理では維持できない地域の本質的な価値は自然と共生してきた暮らしのワザと考え、体験プログラムによりワザを伝える活動を実践しています。

問題解決のために取り組んだ方法

手づくりする「まで」な暮らしの文化を地域に醸成していくことで、市民が文化的・精神的・経済的に充実した暮らしを実現していくことをビジョンに掲げています。
具体的な達成方法としては、ワザを体験プログラムとして表現していくことを主体に事業を展開しています。当会の体験プログラムは、より深い体験するために「少人数制」、忙しい暮らしのなかでも気軽に参加できるように「短時間」、そして体験を家族や友人と共有できるように「持ち帰り」という3つのコンセプトにより運営しています。「質」を高めて、より体験が実際の暮らしに反映させるための工夫です。また近年は、体験プログラムを応用して、ツアープログラムや団体の視察等にも積極的に取り組んでいくことで、より効果を高める工夫をしています。
市場原理では消えていく価値のあるワザを、体験プログラムという方法で伝え続け、ワザを次世代に引き継いでいきます。

プロジェクトが目指している事、今後やりたい事

インバウンドなどのツアープログラムの事業誘致と空き家を活用した宿泊や飲食の事業の展開、手づくり品による販売の促進など、事業を継続していく手段として、新たな事業の展開と経営の適正化に今年度から5カ年計画で取り組んでいます。
団体に経済力を加える目的はもちろん、私たちの活動が広がることで、自然と共生する地方の暮らしの価値が、地域だけではなく日本の暮らしの価値として多くの人に伝えていけるように活動します。

プロフィール

名称:一般社団法人くりはらツーリズムネットワーク
設立:2010年3月21日
法人格:一般社団法人(2016年4月1日)
会員:95(個人70、団体25)
役員:8人(理事8人(うち代表理事1人)、監事2人、顧問1人
事業:体験プログラムの企画及び実施、地域資源の調査・研究、観光・ツーリズム関連事業の企画及び実施、物産の製造及び販売、実践者等の研修、デザイン等
事務局:専従職員2人