取組紹介

CO2を重さに換算して実感 地球温暖化とゴミ問題 20年間の取り組み
学校法人 椎野学園 米沢中央高等学校
第5回グッドライフアワード
活動拠点:
山形県米沢市
WEB:
http://www.ychuo-h.ed.jp/app-def/S-102/wp/

取組の紹介

本校の環境学習「地球温暖化とゴミ問題」は夏季休暇一ヶ月間の課題である。各家庭で使用する電力・水道・ガス・灯油・ガソリン・軽油,並びに包装容器のアルミ缶・牛乳パック・ガラス瓶・ペットボトル・スチール缶・食品トレーといったどの家庭でも見られる身近な物に照準を合わせた。それぞれを二酸化炭素排出量に換算し各家庭の人数で除し,一人当たり一ヶ月間の二酸化炭素排出量を算出するという内容である。1997年に開始し,今年で21回目を迎えた。全校生徒が行う排出量削減を目的にした調査学習でもあるため,2003年からは総合学習の一部に組み込み,全学年が取り組んでいる。生徒と共に家族全員が身の回りから地球温暖化を考える意義は大きく,そのことは提出シートの感想にも明確に表れている。また,この件を話題に家族間対話のキッカケにもなっている。

活動のきっかけは?

「理科」の夏季休暇中の調べ学習を見直していた折り,地球規模での温暖化が問題となり,各方面で警鐘が鳴らされた。1997年12月には京都で二酸化炭素排出量削減に向けた国際会議が開催され多くの示唆を受けるに至った。日常生活に関わる多くの品目に二酸化炭素排出係数があることを知り,時同じく1997年7月の夏季休暇からこの課題を始めた。

問題解決のために取り組んだ方法

理科の夏季休暇中課題であると同時に総合学習単位の一部でもあるため正確な調査と記述が求められる。このことは一学期終業式にて全校生に通知し,さらに保護者向け協力要請文書により徹底させている。これまで20年間継続してきた校内における蓄積と啓蒙は大きく,このような取り組みを通し地球温暖化が遠い世界の問題ではなく,身近な問題であるとの意識が醸成されてきた。二酸化炭素排出量の増加により平均気温上昇や近年のゲリラ豪雨多発,さらには南極棚氷の分離等地球環境に及ぼす悪影響に直面している現実をも直視できるようになっている。日常生活そのものが二酸化炭素排出源であることに気付き,具体的に「数値で知ること」で社会の動きにも関心を抱き,小さな行動を起こし,社会に発信することが重要と考え,毎年取り組んでいる。

プロジェクトが目指している事、今後やりたい事

日本に課せられた二酸化炭素削減義務である1990年比マイナス6%達成がいかに困難であるか身に染みている。一人当たり1ヶ月113kg以下に抑える必要があると本校では試算しており,これをレベルAの目標値にしているが,ここ数年の全校平均は150kg前後が実際であり,目標値を満たすのは全体の4分の1程度である。保護者の協力も得て,レベルA達成増加を推進していきたい。

プロフィール

1922年米沢女子職業学校に始まり,創立95年を迎える。1962年以来現校名に至っている。建学の精神は「心情より出でたる行為は篤実なり」である。この精神を基盤として,授業,学校行事,部活動に心を込めて取り組むことを目標・指針とし,一日中あいさつの声が響く明るい校風である。