取組紹介

地域資源で特産品を守れ!~自然調和循環型農業の提案~
兵庫県立篠山東雲高等学校
第5回グッドライフアワード
活動拠点:
兵庫県篠山市
WEB:
http://www.hyogo-c.ed.jp/~sasashino-hs/
Facebook:
https://www.facebook.com/兵庫県立篠山東雲高等学校-968741853165728/

取組の紹介

篠山市の黒大豆農家では、近年ダイズ黒根腐病という、発生すると収量が低下し、収益を直撃する病害が多発している。それに対して、有効な防除策は行われていないため、私たちは拮抗菌(Torichoderma harzianum T-29)や地域資源(下水汚泥・竹チップ・廃菌床)を用いた機能性堆肥の製造を行った。農家の高齢化や使用の容易さを考慮して、製造した堆肥はペレット化することとした。製造は農研機構と連携して行った。
この活動では、①地域資源を有効活用したペレットを製造することで、地域の物質循環や循環型農業を推進すること、②病害の発病軽減や収量が増加できれば、農家にとってのメリットも多く、化学肥料等の使用量削減に寄与できれば、間接的にエネルギー消費の抑制につながると考え、取り組んだ。
ペレットは、すでに2件の農家で使用が始まり、次年度の配布に向けて、関係機関と連携している。

活動のきっかけは?

兵庫県篠山市は、地域特産品の「丹波黒大豆」が全国的に有名である。しかし、長年の連作や化学肥料中心の施肥によって病害が発生している。そこで、本取組はその病害に拮抗性のある菌を地域資源である下水汚泥や廃菌床、竹チップと混和してペレット化し、病害防除や化学肥料削減を目指した。下水汚泥は産業廃棄物のため、処分に費用とエネルギーの消費があり、竹は放置竹林拡大のため社会問題になっている。その解消も目指す。

問題解決のために取り組んだ方法

目指すビジョンは、「地域資源を利用した、エコな特産品栽培と、農都篠山の活性化」である。
地域資源の利用について着目しているのは、下水汚泥、竹、キノコの廃菌床である。これらはお金をかけて処分される、竹については放置竹林となり地域の景観を破壊する。そこで、地域の自治体と連携してこれらの資源をペレットに加工する。さらにそのペレットを使用することで、病気を防除し、農家の経営収益を向上させる。それが農都篠山の活性化につながると考えている。
 

プロジェクトが目指している事、今後やりたい事

製造したペレットで既に病害の発生軽減効果や収量の増加効果を認めている。そのため、篠山市内の黒大豆生産農家においては、次年度よりペレットの配布、販売を実施する予定である。それだけでなく、多品目への応用や安定生産に向けたシステム構築を目指したい。
最終的には、地域で排出されていた廃棄物を資源に変え、それで農業振興につなげたい。

プロフィール

本校は、兵庫県篠山市に位置し、地域農業科1学科1クラス3学年で全校生徒83名の小規模な農業高校である。小規模でありながら、2年次からは5つの類型に分かれて農業学習をより専門的に深化させていく。エントリーした「ふるさと特産類型」は、地域特産品の生産性向上や地域資源の活用、循環型農業の推進のための研究を積極的に行っている。近年は、市内の放置竹林に着目し、竹有効利用法として堆肥化などの研究を行った。