取組紹介

佐渡の廃校で取り組む地域資源循環型の酒造り ~学校蔵プロジェクト
尾畑酒造株式会社
第5回グッドライフアワード
活動拠点:
新潟県佐渡市
WEB:
https://www.obata-shuzo.com/home/gakkogura/
Facebook:
https://www.facebook.com/manotsuru.gakkougura/?ref=br_rs

取組の紹介

2010年に廃校になった佐渡の小学校を酒造りの場「学校蔵」として2014年に再生。この場所で佐渡の自然環境を生かし、地域資源循環型の佐渡でしか出来ない酒造りと交流事業を行っている。使用する酒米は佐渡産で、朱鷺の住む環境に配慮した栽培法に則った「朱鷺と暮らす郷づくり認証米」の指定を受け、かつ佐渡の特産物である牡蛎の殻を活用した牡蛎殻農法で栽培した佐渡相田ライスファーミングの酒米を中心に使用。その酒造りに必要な電気エネルギーについては太陽光パネルを設置し、理論上100%自然再生エネルギーで賄い、島の資源を循環させた酒造りを行っている。仕込みにはICTを取り入れ、地域連携で新商品を開発するなど高品質高付加価値で持続可能なものづくりを行っている。また、高校生を含む地域の人々と、島外・海外の人々等との交流事業も各種行い、自然環境が豊かな佐渡の可能性やものづくりの魅力を学ぶ機会を創出している。

活動のきっかけは?

日本の縮図と言われる佐渡は人口減少や高齢化などの課題先進地でもある。この島で「日本で一番夕日がきれいな小学校」と謳われながら廃校が決まった古い木造校舎を未来に残したいと思い、酒造りの場として再生することを決意。佐渡の自然環境循環を「見える化」すべく、酒造りには環境に優しい原材料や自然再生エネルギーを取り入れることにした。多くの人が「学び」に参加出来る学校にもしようと考えた。

問題解決のために取り組んだ方法

【目指すビジョン】
佐渡ならではの多様性ある自然環境を活かして造った酒を世界に発信することにより、地域を支える資本(お金、人材、ネットワーク)を生んで地域社会が元気になること。
【重視するポイント】
① 多様性ある自然環境が循環している島の環境を十二分に生かすこと。
② 廃校(元・学校)という環境を生かした人材育成とネットワーク作り。
【具体的な達成方法】
① 牡蠣殻農法や朱鷺と暮らす郷づくり認証米を主な原材料として使用。
② 太陽光パネルを設置して、電気エネルギーについては100%自然再生エネルギーを導入。
③ 酒造りの仕込み体験者の受け入れを行い、現在まで外国人4名を含む20名が参加。
④ 「学校蔵の特別授業」というワークショップを年に一回開催し、多様な人たちのネットワークを醸成。

プロジェクトが目指している事、今後やりたい事

佐渡の自然環境とエネルギーを生かして造る酒を国内外に広げていくと共に、「学び」の国際交流を大学連携含めて進めていきたい。世界で“ここだけ”の環境を生かしたビジネスモデルやネットワークを醸成することにより、地域を支える社会資本やグローバル人材が育つと期待している。このことが持続可能な循環社会を形成することにつながり、「課題先進地」である佐渡が、「課題解決先進地」になることを願う。

プロフィール

尾畑酒造は1892年創業。佐渡の地酒「真野鶴」「学校蔵」を醸す。酒造りのモットーは、酒造りの三大要素である「米・水・人」に生産地である「佐渡」を加えた四つの宝の和をもって醸す「四宝和醸」。社訓は「幸醸心」。朱鷺の島ならではの酒米をはじめ、佐渡ならではの個性にあふれたものづくりを進めている。全国新酒鑑評会、インターナショナル・ワイン・チャレンジをはじめ、多くの栄誉に輝く。15カ国に輸出。