取組紹介

誰でも参加できる自然エネルギー「相乗りくん」
NPO法人上田市民エネルギー
第6回グッドライフ アワード
活動拠点:
長野県上田市
WEB:
http://www.eneshift.org/
Facebook:
https://www.facebook.com/ainorikun/

取組の紹介

「相乗りくん」は晴天率が高く太陽エネルギー豊富な長野県の空いている屋根を活かした、誰でも参加できる市民出資型の発電所です。屋根オーナーは大きな費用をかけずに太陽光パネルが設置でき、パネルオーナー(出資者)は自宅がアパートや貸家でも全国どこからでも10万円から太陽光発電に参加できます。屋根と太陽エネルギーと売電収入をシェアし、つながってこそ増やせる自然エネルギー。これまでに44ヶ所、約600kWのパネルを設置し、市民出資額は1億円を超えました(2018年9月現在)。参加者は自分がどれだけ自然エネルギーを増やしたかを知ることができ、相乗りくん発電所が増えていく手ごたえを共有し、参加者同士の顔の見える交流などから、わたしたちにもできることがあるとエンパワメントされる人が多く見受けられます。少しずつ地域内外で「相乗りくん」の活動が市民の意思の表明として知られるようになってきました。

活動のきっかけは?

福島第一原発事故後、現理事長の藤川が「考えているだけでは1Wも生まれない。何かしたいが発電なんてできない、、、」と無力感に襲われていた頃、長野県のエネルギー協議会に仲間4人と参加し自然エネルギーの事業化を勧められました。帰りの車の中で、仲間の一人が突然「上田は晴天率が高いし、昔養蚕をしていた南向きの大きな屋根が多いので、みんなのパネルを相乗りさせればいい!」と、アイディアが生まれたのが始まりです。

問題解決のために取り組んだ方法

「相乗りくん」は、市民の意思が反映される社会づくり地域づくりを目指しています。
福島第一原発事故後、エネルギーに関して「わたしもなにかしなければ」と考える人が増えましたが、FIT制度が始まっても自宅のパネルを設置する以外に個人にできる選択肢はあまりありませんでした。

「相乗りくん」は個人ではできなくてもつながることで自然エネルギーを増やす仕組みです。参加した人は自然エネルギーを増やす手ごたえや同じように考える仲間の存在、相乗りくん発電所が増えていくことなどによってエンパワメントされ、次なる行動の原動力になっていきます。例えば、相乗りくんを口コミで広めたり、追加の出資をしたり、またパネルオーナーになった人が結局自宅にパネルを設置したという例もあります。全国の他地域の市民発電所のムーブメントともつながって、ドイツのように市民の意思が自然エネルギーを増やすよう力を蓄えていきたいと考えています。

プロジェクトが目指している事、今後やりたい事

2019年度末までに1MW以上のパネル設置を目標としています。これまでの屋根への設置と並行に、田畑でのソーラーシェアリングも積極的に増やし稲刈り体験など参加の魅力アップも企画。孫や子名義の参加も受付けます。FITの買取価格が下がり、電力会社の電気代単価より買取価格の方が安い施設対象に「安い電気を使える相乗りくん」を開発中。
また災害にも人口減少にも強い地域づくりとして地域新電力設立を検討しています。

プロフィール

沿革
2011年9月   任意団体上田市民エネルギー設立
2011年11月  相乗りくん第一回参加説明会開催
2012年2月   NPO法人認可取得
2012年3月   相乗りくん発電所1号2号3号発電開始
2012年4月   環境省「地域活動支援・連携促進事業」の支援を受ける
2013年3月   相乗りくんプラス(10kW以上)スタート
2018年9月   相乗りくん発電所44ヶ所、市民出資総額1億2,000万円