取組紹介

「竹紙」で次のソーシャルグッドを生み出すプロジェクト
「MEETS TAKEGAMI」の取り組み
中越パルプ工業株式会社
第6回グッドライフ アワード
活動拠点:
全国各地(竹紙の製造は、中越パルプ工業 川内工場(鹿児島県薩摩川内市))
WEB:
http://meets-takegami.jp/
Facebook:
https://www.facebook.com/meetstakegami0707/

取組の紹介

総合製紙会社の当社は、未利用資源の国産竹を年間2万トン買い取り、製紙原料として持続的大量に活用する日本唯一の企業で、放置竹林に隣接する森林や里山、生物多様性保全に役立ち、地域経済にも寄与する、竹紙という社会的意義ある製品を生み出した。20年前に一社員が、紙の原料に不向きな竹を、地域のために自分の仕事の中で挑戦した結果、現在、日本一国産竹を活用している。ただしB2Bの素材メーカーであり、最終商品を開発販売する企業が竹紙を採用することで、世に出る。取組が優れた紙でも、価格が優先され、世に出ない。より多くの人に触れる、目にする機会を増やし、竹紙の活動を知ってもらい、それをきっかけに最終的には「自ら行動を起こして、社会的課題を解決する人が増えること」を目指し、素材メーカーが商品の採用に頼らずに、素材の竹紙を自ら魅力ある最終商品にする、竹紙と社会との接点をつくるプロジェクト「MEETS TAKGEGAMI」を立ち上げた。

活動のきっかけは?

竹紙は、紙の原料に不向きな竹を、地域のために、他人事にせず自らの職域で解決を図った、ソーシャルグッドな活動である。様々な社会的課題に気づき、自ら行動を起こし解決に導く人が増えるきっかけになればと、2009年から環境イベント出展、講演活動、アワードの受賞など、様々な場面で取組を伝えてきた。その結果、一部では知られるようになったが、幅広く一般の人にも伝え行動が起こるよう、新たな活動を開始した。

問題解決のために取り組んだ方法

竹紙の取組で伝えたい事は、一貫して、世の中の様々な社会的課題を他人事にせず自ら実践する事で解決に向かう。自ら考え行動する人が増えれば社会が前進する。様々な手段で伝えてきた結果、専門分野では評価され一定の効果はあったが、竹紙が採用がないことには、多くの人に取組を知る機会は生まれない。そのため、幅広く触れる、目にする機会を増やすため、素材の竹紙を他社商品の採用だけに頼らず、自ら最終商品化して展開するMEETS TAKEGAMIプロジェクトを開始した。人気デザイナーと組み、店舗等で6種類の竹を感じる竹紙文具を販売展開したが、単なる展示販売では竹紙の社会的意義は伝わりにくかった。そのため方向転換を図り、多くの人がイベントで活用できる参加型商品も加えた。取組に共感する理解者を巻き込み、イベント等で協業しながら竹紙に触れる機会を増やしている。

プロジェクトが目指している事、今後やりたい事

B2B企業の当社が、MEETS TAKEGAMIプロジェクトを開始して数年の間、経済的利害とは全く関係なく、取組に共感した人同士で広がり、多くの人が竹紙に触れる場が広がりつつある。活動の中で、会社の規模や業種に関わらず、共感し一緒になって行動する人が必ずいることを確信している。今後も、社会的課題を自ら解決する人が生まれるきっかけになることを目指し、その企業の数少ない好事例として、活動の幅をさらに広げていく。

プロフィール

中越パルプ工業は、富山県高岡市と鹿児島県薩摩川内市に製紙工場を持ち、印刷用紙、産業用紙、新聞用紙といった、原紙を製造する素材メーカーである。未利用資源の国産竹を製紙原料として大量かつ持続的に活用する「竹紙」や、里山を使う社会的意義の高い団体を支援する、寄付金付間伐材用紙「里山物語」など、独自環境製品を販売するなど、紙の製造という本業の中で、国内の森林や里山、生物多様性保全にも、積極的に取り組む。