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取り組み一覧

2県を繋ぐ森里海の連携「紀の川じるし」で流域の産業を元気に!
公益財団法人 吉野川紀の川源流物語(奈良県川上村)
第4回グッドライフアワード
活動拠点:
奈良県川上村、和歌山県紀の川市、和歌山市を拠点とした紀の川流域
カテゴリー:
仕事 教育 買物 食事
WEB:
http://www.vill.kawakami.nara.jp/
取り組みの紹介

日本有数の多雨地帯である大台ケ原に近い、奈良県川上村の源流の森に生まれる吉野川。水道水や農業用水となって奈良盆地に恵みを届けながら、和歌山県に入り紀の川と名前を変え、やがて紀伊水道の海へと注ぐ全長136kmの一級河川です。

その上流域では林業、中流域の農業、河口域の漁業、いずれも質の高い第一次産業をつないでいることもこの川の特徴です。これらの産業がいつまでも元気に続けられることが、流域の水環境や景観・風土を守り育てていくことにもつながります。そこで木こり、農家、漁師のキーパーソンとともに「紀の川じるし」といういわゆるブランドを立ち上げ、川による森・里(大地)・海のつながりを"見える化"し、それぞれの場所や人のおもいと気質が詰まった産品を消費者に手にとってもらうことで、流域ぐるみで各地域の課題解決を目指しています。また「紀の川じるしのESD」とした、地域産業をいかした教材化にも取組んでいます。

活動のきっかけは?

流域では人口減少や過疎化、またグローバル化の影響を受け、地域産業の持続が共通の問題となっています。これによって地域に暮らす生業、作業によって維持された景観、自然との対話で培われてきた技や知恵などの継承も困難となります。林業、農業、漁業が元気になることは、地域の自然環境や風土、文化を生かすことと考え、一本の川でつながる漁師や農家と源流で「真の流域連携」を目指した活動に取組むこととなりました。

問題解決のために取り組んだ方法

流域12(当時)市町村による「吉野川紀の川流域協議会」(既存)と情報を共有し、上流・中流・下流それぞれの地域で、学校の先生や企業・団体、行政といった多様な主体が集まり、聞き取りやワークショップを実施。呼びかけや現地コーディネートを農協の組合長や漁師が担ってくれました。その関係を地域学習の素材提供に役立つプラットホームとしていかしています。また特産品の販売促進のキャンペーンへと発展しました。

今までの成功のポイントは?
  • 市民や企業・団体によるボトムアップと、行政のしくみや制度を使ったトップダウンの双方向で推進した。
  • 環境教育やESDの視点を持つことで、同じ流域、同じ第一次産業にも違いがあることを理解、共有できた。
  • 地産地消を流域ぐるみでとらえ、それを「見える化」するシールラリーで、消費者に紀の川による循環を意識させた。
プロジェクトが目指している事、今後やりたい事

紀の川でつながる森・里・海において、今後さらに産業の従事者をはじめ、企業・団体、行政、そして学校などのキーパーソンと出会い、連携する拠点を増やします。それと同時に、それぞれ一般消費者との接点において、流域の産業と環境、そして人を育む「紀の川じるし」をアピールし、みんなで良くなる、みんながよくなるためのプラットホームを目指します。

プロフィール

奈良県川上村が目指す「水源地の村づくり」の実践を担う団体として平成14年に設立。川上村との連携をはかりつつ、広域での交流・連携において重要な人のつながりづくりに適した人事異動に左右されない、専門性も有した組織として機能しています。「源流学」をテーマに、手つかずの天然林で「水源地の森ツアー」や、村民参加の流域学習会など様々な事業に取り組み、その拠点である「森と水の源流館」も運営しています。

とても綺麗なロゴがあり、また、情報が整備されていてわかりやすいです。昔は山で木を切って川に流して下流域まで行き、海の潮を持って山に持ってくるという流通があったのでしょう。川という共有財産を通じ、現在の行政の壁を越えて、つながることに成功しています。
各流域のお祭りや文学、歌など、そういう文化をこの取組に織り交ぜれば、流域全体が盛り上がって更にいい取組になると感じます。
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