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取り組み一覧

イノシシ革に福島の未来を願う ファーストシューズ プロジェクト
一般社団法人伊達市農林業振興公社
第4回グッドライフアワード
活動拠点:
福島県伊達市
カテゴリー:
その他 仕事
WEB:
http://www.ino-date.com/
取り組みの紹介

東日本大震災に伴う福島第一原発事故の影響で、地域ではイノシシが大量発生しています。
放射能の影響で、捕獲しても焼却処分しかできないイノシシを地域資源として何とか活用したい。
そこで始まったのが「イノシシ皮」の製品化、「皮」から「革」へのチャレンジです。
関係者の想いを受けて、地域の猟友会員が協力し、捕獲の後の処理まで対応してくれるようになったことで原材料を確保。関係者は、今までまったく経験のない、革製品づくりに四苦八苦しましたが、試行錯誤の末、生まれたのが「ファーストシューズ」です。
赤ちゃんが力強く未来に向けてまっすぐに歩んでくれるよう願いを込めて、お母さんやお父さんが縫い上げるキットです。有害獣とされるイノシシをただ駆除するのではなく、革製品として多くの方々に届けることで、農作物への被害対策と野生動物との関係を理解してほしいと思います。

活動のきっかけは?

市では、福島第1原発事故の影響で、一部地域が特定避難勧奨地点に指定されたり、農業自体ができない状態が長く続いたことで、イノシシが増殖し、今では年間に1千頭以上捕獲されています。しかし、捕獲したイノシシの肉は、国の食品放射線量基準を超える場合があり食べることができません。少しでも有効活用したいと考えた結果、皮革製品化を目指すことになりました。

問題解決のために取り組んだ方法

全てが始めの経験でした。イノシシは個体差が大きく、採算性が悪いため、少しでもコストを抑える必要があります。特殊技術である「皮なめし」以外は、原材料の皮の確保からデザインや製造まで「メイドイン伊達」にこだわり、地元の有志で試行錯誤を繰り返してきました。その姿を見て、猟友会をはじめ作業に関わる地域の方々からも理解と協力を得られるようになりました。

今までの成功のポイントは?
  • 他人任せにせず、原発事故に負けないポジティブな考え方で臨んでいること。
  • 利用価値がないと思われた有害獣のイノシシを地域資源として活用する発想の転換をしたこと。
  • メイドインにこだわり手間を惜しまず、地域の方々の積極的な参加を図ったこと。
プロジェクトが目指している事、今後やりたい事

イノシシの命を大切に生かすシンボルとして、福島の未来を担う子供たちへのプレゼント「ファーストシューズ」を企画しました。単なる商品開発ではなく、商品PRと販売活動を通じて、なかなか伝わらない福島の現実、里山や農地の荒廃と野生動物の関係等に関して、問題提起をしながら、同じ志を持つ人々とつながり、地域の自然環境保護や共生につながるような新しい展開を目指したいと思います。

プロフィール

もともとは、農作物に被害をおよぼすイノシシの食肉化を目指し設立計画された公社です。設立の矢先に福島原発事故が発生。その影響から当面の食肉化を断念、何らかの形でイノシシを地域資源に活用するとともに、市が取り組む有害獣鳥獣対策の支援を目的に、福島原発事故から1年後の平成24年3月に設立した組織です。
市の除染事業に取り組んだ経験を活かして、科学的な知見を基に安全に活動に取組んでいます。

ヒトの手が入らなくなったことで、増殖した動物を焼却処分するしかないというのは、非常に理不尽で悲しいことでもあります。それを少しでも活かしたいという気持ちは非常によくわかります。また、作られる製品が赤ちゃん用の靴だというのはとても素敵だと思います。活動応援しています。
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