グッドライフアワード
環境省
環境省 > グッドライフアワード > 取り組み紹介

取り組み一覧

イルカの個体識別調査プロジェクト 長期観察による保全を目指して
一般社団法人 小笠原ホエールウォッチング協会
第4回グッドライフアワード
活動拠点:
東京都小笠原村
カテゴリー:
教育 旅行
WEB:
http://www.owa1989.com
Facebook:
https://www.facebook.com/owa1989/
取り組みの紹介

ボニンブルーと表現される小笠原の紺碧の海。島の沿岸部では、1年を通してイルカを観察することができます。そのためドルフィンスイムといった観光が盛んで、常に私達を楽しませてくれています。
 私達は2003年に「イルカ調査隊」を結成し、ミナミハンドウイルカを対象として、個体識別調査をおこなっています。体にあるキズやヒレの形などを写真撮影することで、個体ごとの観察履歴を作成し、生活史や生態の解明、イルカの保全を目的として活動しています。これまでに識別したイルカの頭数は261頭で、個体の情報はFacebook等で発信しています。またイルカに名前を付けたりすることで、より私達にとって身近な存在になったりするようです。
 そこでイルカを紹介するためのカタログ作成や勉強会の開催などを、地域や観光客に対して行っています。すでに調査を始めて10年以上が経過。地元のボランティア調査員やガイド事業者の協力を実施している環境保全活動です。

活動のきっかけは?

小笠原のミナミハンドウイルカは、小笠原の魅力を語る上では欠かせない存在です。私たちを楽しませ、感激させ、時には癒やしてくれるイルカたち。私たちより昔からこの小笠原の海で生活しているイルカたちが、この場所をどのように利用しているか、相手のことを良く知ることは、これからも長くお付き合いしていくためには必要なことです。そのため生態研究と島民や観光客の方への普及活動を目的に活動を開始しました。

問題解決のために取り組んだ方法

この取り組みを開始するまで、年間を通しての系統だった調査は実施出来ておらず、生態情報が不明だったのが現状です。知りたいことは沢山ありましたが、全部を一度に調べる事は難しいので、地元のボランティア調査員や事業者の方の協力を得ながら、体のキズやヒレの形などを撮影することで、これまでに261頭を識別しています。その結果、イルカの生息範囲や出産年齢、授乳期間など、次々とその生態が明らかとなっています。

今までの成功のポイントは?
  • 小笠原で良く確認されるイルカについてカタログを作成し、地元事業者に対し配布しました。識別したイルカにニックネームを付けて紹介することで、その存在がより身近なものになっています。
  • イルカの様々な生態を調べるために、積極的に外部との共同研究を実施しています。こうした調査研究で明らかになったことは、講演会などの普及事業を実施することで、地元ガイドのスキルアップに貢献しています。
  • 調査研究の成果を公表することで、地域との連携が高まっていると感じています。地元ガイドや観光客の方からもイルカの写真や動画を提供してもらうことで、より質の高いデータが集まっています。
プロジェクトが目指している事、今後やりたい事

すでに調査を始めて10年以上が経過しました。生息数を把握するための情報が集まりつつあるので、小笠原に生息しているイルカが増えているのか?それとも減っているのか?こうした情報から、観光利用のインパクトを考える必要があると考えています。重要な観光資源であるイルカの保全と持続的な利用を目指すことで、地域や観光客の方が自然の価値を再認識し、地域の活性化、保全意識の向上に貢献していきたいと考えています。

プロフィール

1989年にホエールウォッチングの振興と小笠原の発展に寄与することを目的として発足。2000年にはエコツーリズムの推進も目的に加え、2005年には第一回エコツーリズム大賞の優秀賞を受賞。2011年には一般社団法人として新たなスタート切り、ウォッチング自主ルールの運用や鯨類の調査研究を行い、明らかになった知見についての普及啓発活動や自然とツアー参加者の仲立ちをするガイドの育成事業を行っています。

小笠原のドルフィンスイムはとても人気のある観光資源です。この資源の保全と持続可能な観光を考え、イルカをとても大事にされていることが伝わってきます。人と海の共生を大事にする、このような活動に賛同します。
09300724505k_1.jpg
09300724505k_2.jpg
09300724505k_3.jpg
09300724505k_4.jpg
09300724505k_5.jpg
▲ ページ上部へ