- 活動拠点:
- 奈良県生駒市
- WEB:
- http://shimin-energy.seesaa.net/
一般社団法人市民エネルギー生駒は、市民主体の再生可能エネルギーの普及促進と電力の地産地消に取組むことを目的として設立された団体です。運営する市民共同太陽光発電所は3機あり、その整備費用(3機合計5,600万円)は、金融機関等に頼ることなく全額市民出資によって集めました。
メンバーは事業の趣旨に賛同する市民の有志で構成し、これまで企業等の第一線で培った業務経験を活かし、自分たちの住む地域に貢献するために精力的に活動しています。その事業収益は、小学生向けのソーラーカー工作教室や電力自由化についての講演会開催の費用などに充てており、収益の地域還元を実現しています。とりわけ、市内の介護老人保健施設に太陽光発電設備を、こども園に園舎看板を寄附するなど市民に見える形で収益の地域還元を実現しています。
当法人の地域貢献のあり方は、セカンドキャリアを迎える市民の地域活動の一形態として市内外からの注目を集めています。
東日本大震災での原子力発電所事故の影響を受け、再生可能エネルギーの普及促進へのニーズが生駒市内においても高まりました。自らの手でそのニーズに応えたいという市民の有志が集まり、市民共同発電所事業を始めました。まずは市の協力を得て公共施設の屋根等を長期間借り受け、エネルギーや環境に関心のある市民の気持ちを出資として集めました。その出資金を原資に太陽光発電設備を設置し、合計3機の発電所を立ち上げました。
他地域の多くの市民共同発電所が補助金や金融機関からの借入れ等に頼るなか、当事業は奈良県初の太陽光発電市民ファンドとして、事業費を全額市民出資で集めることが出来ました。これは、事業への理解を得るため何度も説明会を開催し、事業収益で市内の老健施設に太陽光発電設備を、こども園に園舎看板を寄附するなど、目に見える形で収益の地域還元を行うことで、行政や地域住民などの協力を得ることが出来た結果と考えています。
- 市民力の結集(補助金や金融機関に頼らず全額市民出資により市民主導で発電所を設置)
- セカンドキャリアが活躍(電気メーカーなどの企業や団体で培った経験とノウハウを活かす)
- 地域貢献(収益を積極的に地域に還元)
日本で高齢化が着実に進みつつある今、定年後の元気な市民が積極的に地域に参加するこの活動が、将来的に全国の他地域のモデルになることを目指しています。また、今後生駒市が設立を予定する地域新電力会社との連携を検討しています。市民共同発電所で発電した電力を地域新電力会社に売電することで、エネルギーの地産地消の実現へとつなげたいという思いがあり、そのためにも発電所をさらに増やしていきたいと考えています。
プロフィール
市民エネルギー生駒は、生駒市の環境基本計画推進団体である「ECO-net生駒」のエネルギー環境部門を母体に設立されました。メンバーはこれまで企業等の第一線で培った業務経験を活かし、セカンドキャリアとして地域貢献のために精力的に活動しています。市民共同発電所事業を主軸とし、その収益で小学生向けのソーラーカー工作教室や電力自由化についての講演会開催など、再生可能エネルギー普及促進に向け取り組んでいます。
実行委員会からのコメント




