取組紹介

「東京で林業に生きる!」
株式会社東京チェンソーズ
第5回グッドライフアワード
活動拠点:
東京都都内及び檜原村
WEB:
http://tokyo-chainsaws.jp
Facebook:
https://www.facebook.com/tokyochainsaws/

取組の紹介

戦後植林された森林資源が成長し、利用の時代を迎えた近年、木の成長と反比例するように、街に暮らす人々から木への関心が薄くなっていき、いつしか森林と日常生活との間に見えない障壁ができてしまいました。
 私たちは「林業」という仕事を手段とし、今ある森林の整備をしながら、もう一度東京の森のめぐみを街に暮らす人たちの生活の中に届けるきっかけを作り、木のある暮らしを提案したいと考えました。情報発信やイベントを入口に「東京の林業」に関心を持っていただき、次に木のおもちゃから家具、家に至るまで今の生活ニーズにあった商品展開をすることで、東京の森のめぐみを活用し、東京の森を守ることを提案しております。もし、このようなモデルが成功すれば、同じ課題に直面している多くの山村にも普及していくと考えます。会社の理念である「林業を通じて地球の幸せに貢献する」ために、わたしたちは林業の成功事例を作りたいと考えております。

活動のきっかけは?

東京は先進国でも稀な36%の豊かな森林抱える都市です。東京で自然と都市との共生が進めば世界に稀な自然共生都市になることができます。しかし、森林の存在は希薄となり、利用もされず放置されてしまいました。その森林も2050年には樹齢100年に近づき巨樹の森に進化します。東京の自然と街を「林業」と言うキーワードで今こそ繋ぎ直し、林業の成功事例を作りたいと思い、2006年に東京チェンソーズを創業いたしました。

問題解決のために取り組んだ方法

会社の理念である「林業を通じて地球の幸せに貢献する」ために、以下の3つの事業に取り組んでいます。
①環境ビジネス:森林整備事業を通じて森林環境を保全。主に、戦後植林された人工林の森林環境を整えています。自社有林ではFSC-FM認証を取得。
②木材ビジネス:地域材ブランド「TOKYOWOOD」の普及に取り組み、森林から生産された木材を山から搬出、加工、天然乾燥し、住宅建築材や保育園などの内装や遊具として販売し、街に木のある暮らしを届ける活動を行っています。加工販売部門ではFSC−COC認証を取得予定。
③林業サービス:情報発信と体験イベントを通じて、「森林を整備し、活かし、使うこと」で森林環境が守れることを伝える活動を行っています。特に体験イベントでは、「東京に美しい林を作るプロジェクト」というコンセプトの会員制森林体験プログラム「東京美林倶楽部」と、街に出かけて行き、森の恵みを届ける「森デリバリー」の二本立ての活動を行っています。

プロジェクトが目指している事、今後やりたい事

現在檜原村では「檜原村トイビレッジ構想」が動いています。
四ツ谷 東京おもちゃ美術館の姉妹館となるおもちゃ美術館の創設、おもちゃ収蔵庫施設およびおもちゃ製造工房を一箇所に集め、観光拠点とともに産業の創出の場として、東京おもちゃ美術館ほか各社と連携して計画を進めています。将来的には「木のおもちゃの村」というブランド力をつけることを目指しています。

プロフィール

株式会社東京チェンソーズ。所在地は東京都西多摩郡檜原村。2006年創業。2011年法人化(株式会社)。企業理念は「東京の木の下で、地球の幸せのために、山のいまを伝え、美しい森林を育み、活かし、届けます。」
事業内容は①森林の管理作業の請負、②森林の整備・管理・調査、③森林に関するイベントの企画・制作及び開催。社員数12名。