取組紹介

ミツバチと農福連携が生み出す「お花畑プロジェクト」〜耕作放棄地に蜜源と景観植物を〜
八米
第6回グッドライフアワード
活動拠点:
新潟県阿賀野市
WEB:
http://www.hachi-bei.com/
Facebook:
https://www.facebook.com/hachibeiagano/

取組の紹介

八米では新潟県阿賀野市を拠点に、2017年からミツバチの為に耕作放棄地を活用した蜜源植物造りに着手しました。開発や環境の変化に伴う同植物の減少により、環境指標生物であるミツバチの数も減少傾向にあります。また、年々広がり続ける耕作放棄地に景観を兼ねた蜜源植物を栽培することで、農地としての再生を目指しながらそこを訪れる人達が元気で幸せになるような景観を造り出します。その花畑造りには農業者である八米と働き場所を求める福祉事業所とが連携、共同作業を行い障碍者の集いの場所となっています。その活動が他県にも伝わり、2018年からはミツバチの研究を行う大学、農業関連会社、他県養蜂家との合同プロジェクトに発展し、更なる規模拡大を目指しています。この取組みを通じて、古き良き日本の里山の原風景を取り戻した養蜂園を造り、携わり・訪れる人々を含めた動植物が笑顔になれる地域造りを目指し、全国へ発信をしていきます。

活動のきっかけは?

養蜂を行う上で、ミツバチの餌となる蜜源植物は必要不可欠です。しかし蜜源は無限ではなく、年々減少傾向にあるなかでそれを我先にと追い求める既存養蜂スタイルに明るい未来を感じることができませんでした。また、養蜂に適した里山では近年、農業従事者の高齢化に伴い耕作放棄地が増え、荒廃が進んでいます。そこで私は養蜂を通じ、美しい里山を未来に引き継ぐ為には自らの手で蜜源を栽培・再生していく事の必要性を感じました。

問題解決のために取り組んだ方法

子どもたちが憧れ、夢を持てる仕事としての農業を目指す。古き良き里山を再生し、体験型養蜂園として地元新潟県阿賀野市から全国へ向けて発信していきます。その達成には人が人を呼ぶ相互理解が必要と考えます。誰しも前例の無い取組には身構えます。百聞は一見に如かずとはよく言ったもので、耕作放棄地を集め、「地道」な花畑造りを続ける事で、当初懐疑的に見ていた人達も花畑を目の当たりにすることで理解を示し、取組みの宣伝や土地の利用に協力的となりました。また、福祉事業所への先入観での悪い(怖い・気持ち悪い等)イメージは、共にお日様の下で汗を流すことで180度変化し、間違っていたことに気付かされました。そして、一緒に働く彼らは勿論ですがその家族も取組みの良き理解者となり、精一杯応援してくれることを学びました。

プロジェクトが目指している事、今後やりたい事

「永続的な自然の維持と共に地域社会を創造する」という経営理念の下、10年から20年後を見据え蜜源樹の木々を植林しての花畑造りを今秋から予定しています。後継者不在で荒れ果ててしまった広大な果樹園を、サクラやトチといった日本元来の木々に植え替え、将来的な養蜂振興に繋げていきます。また、減農薬による水稲栽培も周辺地域で同時進行させ、新潟県阿賀野市に沢山の人を呼込み笑顔になれる拠点を目指します。

プロフィール

八米(HACHIBEI)の名前は私たちが作る農作物「ハチミツとコメ」が由来です。 私たち八米は自然豊かな新潟県阿賀野市の里山を中心に活動する養蜂農家です。大好きな里山をいつまでも残したい。私達はそんな思いで農業の道を志しました。ミツバチが元気よく飛び回れる環境で、米作りがしたい。地域を挙げて環境循環型農業に取り組み減農薬・有機農法の里山から採蜜した自然の恵みをお届けしています。

実行委員会からのコメント

現地の様子を見ると障害者の皆さんが自然の中でみんな生き生きと仕事をしており、とても感銘を受けました。取組では全国で増え続けている耕作放棄地が活用されており環境にも良く、環境と福祉の課題の同時解決に貢献している点を高く評価しました。今後全国にこうした取組が広がることを期待しています。
(炭谷茂委員)