取組紹介

Present Tree in 宮古~森・川・海と人が共生する森づくり
認定NPO法人環境リレーションズ研究所
第2回グッドライフアワード
活動拠点:
岩手県宮古市
WEB:
http://www.presenttree.jp
Facebook:
https://www.facebook.com/presenttree2005

取組の紹介

岩手県宮古市は、震災により漁業にも甚大な被害をうけた。当活動では漁場復興と地元振興を目指し、2012年から市内牧草地跡で、地元市民と都市部住民の交流の下「森・川・海と人が共生する森づくり」を実施、3年で約18,000本を植樹した。森が育む水は、閉伊川の水源となり宮古湾の漁場を豊かにする。「植えたら最低10年間その森とつきあっていく」という趣旨に共感が集まり、500人以上の都市民が現地に足を運んだ。

活動のきっかけは?

東日本大震災発災から多くのボランティアが現地に入ったが、日を追う毎にその数が減少し、現地との関係性が薄まっていく様子を見るにつけ、プレゼントツリーによる交流人口増大の為の長期的支援ができないか模索していた。防潮林再生の話もあったが、様々な障壁があり具体化が難しい状況の中、発災により頓挫していた宮古市所有の牧草地跡の森林再生計画の話を縁のある地元林業家から聞き、お手伝いできないかと市に提案した。

問題解決のために取り組んだ方法

プレゼントツリーは、主に都市部の個人や企業からの寄附金で実施する森づくりであるため、いかに支援者からの共感を得るかが鍵となる。当活動においては、宮古市内陸部での森づくりが何故復興支援に結び付くのか、地元市民がいかに森と海の関係を大切に思っているか等のストーリー性にポイントを置き、様々なメディアを通じた広報と、復興支援の手法に悩んでいる企業に対し、当活動と連動した具体的な支援プランの提案を実施した。

今までの成功のポイントは?
  • 地元との信頼関係の確立。活動を進める中での、現地への頻繁な訪問による緊密なコミュニケーション、企業を中心とする年毎に増大する支援者数、支援者からの高い評価を背景に信頼関係がより堅固になってきている。
  • 植樹イベントにおける郷土色の演出。植樹体験での地元市民との交流、季節に応じた郷土料理の提供、自然林の散策や森のワークショップなどにより都市部からの参加者の満足度を上げ、現地への再訪を促す。
  • 支援企業との継続的コラボ。多くの企業が寄附や植樹イベントへの参加だけに留まらず、主体となって様々な手法により当活動のPRを実施してくれた。そのPR効果で更に支援者が増えるという良い循環に繋がっている。
プロジェクトが目指している事、今後やりたい事

これまでの地元との交流手法は主に植樹イベントだったが、限りある植栽地面積と、当活動の一般への浸透度の低さが課題となっている。活動を長期的に継続し、地元振興に結び付けるためには、植栽地を訪れる植樹に代わる新たなモチベーションづくりにより、活動の意義を体感してもらう必要がある。今後地元の様々な資源を掘り起こし、植栽地と連動した仕掛け作りにより、観光客誘致も兼ねた支援に繋げていきたい。

プロフィール

当団体の主事業プレゼントツリーは、大切な人や自身の記念日に贈物として寄附により樹を植え、中山間地域の森林再生と地域振興に繋げる活動。誰でも日常生活のプレゼントという導線上から環境活動に参加でき、樹への愛着が森~地元地域への興味に繋がり、それによって交流人口が増え、森も地域も潤うしくみである。2005年にスタートし、現在植栽地は国内外24ヶ所、累計の植樹本数は約十万本、支援者数は約三百万人にのぼる。

実行委員会からのコメント

震災により被災した漁場の復興のため、記念品として贈られる苗木を使い、たくさんの人を巻き込んでプロジェクトを進めていっている点が評価できます。植樹を行う地元の人たちの理解・参画など、様々な問題点・御苦労があったことと思います。たくさんの人から継続して支援を受けることで、森づくりが継続して進んでいくこと期待しております。