取組紹介

SATOYAMA再生プロジェクト ~トキが舞う棚田を目指して~
あてま 森と水辺の教室ポポラ
第7回グッドライフアワード
活動拠点:
新潟県十日町市珠川
WEB:
http://popora.jp/
Facebook:
https://www.facebook.com/nature.popora/

取組の紹介

一般向けイベント「田っぽビオトープ大作戦」を毎月開催し、トキの生態を体感するための「いきもの調べ」「稲作体験」「里山ランチ」を組み合わせ気軽に参加出来る内容としている。「里山ランチ」では、地元伝統芸能保存会のお婆ちゃん達が、季節に合わせた郷土料理を振舞い、食文化についても言及している。また、企業のCSR活動及び教育機関の野外探求・出前授業などそれぞれのニーズに即したプログラム内容に再構成し、放棄水田の再生拡張を推進している。
また、米作りだけでなく、無農薬による地元季節野菜や大豆づくりなども実施、やせた土壌を改善するために米糠や菌床を活用し土壌微生物の向上を図っている。収穫した農作物は、自家製味噌、豆乳、スムージー、ジェラート、ピザソース&トッピング素材として活用し、お米は、地元酒蔵や麹屋とのコラボにより、オリジナルの日本酒、酒粕、米麹として商品化・販売すると共に、地域の発酵文化プログラムとして、食×健康×生物多様性の繋がりをストーリー化したガストロノミーツーリズムを実践している。
隣接するリゾートホテルの協力により、地場産業である織物工場の見学・体験、酒蔵めぐり等地域の観光資源となるスポットを掘り起こし、バスで巡るエコツアーを実施し、県内外のホテル宿泊のお客様にも普及啓発を図り、地域活性化に繋げている。

活動のきっかけは?

活動拠点は510haという広大なフィールドで、様々な自然環境がモザイク状に広がり、四季折々で多様な生物が生育・生息している。一方、水田や森林の放棄地、外来種、ロードキル等といった里山の危機が進行している。放鳥したトキが飛来した事もあり、トキを棚田生態系のシンボルとして掲げ、佐渡野生復帰プロジェクトのサテライト地点として、里山環境を保全・再生し、新たな「人と自然の共生」を目指す。

問題解決のために取り組んだ方法

◆放棄された水田を大規模ビオトープや田んぼとして整備し、再生総面積が約20haに拡張
◆棚田再生に係る企業・団体・地元教育機関、首都圏教育機関などの参画(年間延べ人数1000人超/年)
◆トノサマガエル、アカハライモリ、メダカ、ゲンゴロウ等里山に生息する絶滅危惧種の保管基地的役割◇トキの餌であるカエル、ドジョウ、バッタ類など四季を通じた餌資源が増加
◆トンボ種数は、18種から40種に増加する等、水生生物の一般種数や数量も増え、生物の多様性が向上
◆ホタルが自生・再生産し、生息数増加・飛翔面積の拡大(ゲンジ200匹、ヘイケ300匹程度)
◆学習サポートしている地域小中学校、高校、保育園、PTA、子供会、町内会の件数は毎年40件超え◆里山応援団(地域ボランティア)の結成による活動サポート体制の充実(登録者20名)◆異業種(地域酒蔵・麹屋)とのコラボによるオリジナル商品の開発・販売及び地域活性化◇地域の伝統芸能保存会との連携による郷土料理(食文化)の普及啓発及び技術の継承◆首都圏の企業や教育機関等の新たな顧客の獲得・普及啓発(20件/年)

プロジェクトが目指している事、今後やりたい事

◆田んぼの再生に繋がる農業体験や日本酒・酒粕・米麹などの商品開発・販売や発酵サロンなど自然環境に関心のないマーケットを集客し、持続可能な仕組みづくりを構築・拡張する
◆放置森林の再生(木育)を目的とした木育成ECOパークの整備・運営の充実を図り、これまでに蓄積した調査・研究の知見・技術を地域に還元する等、地域全体の自然環境の底上げを図り、活動の幅を広げ、地域活性化に貢献する

プロフィール

里山環境の保全に係る「調査・研究」「自然体験」「人材育成」を3本柱に活動し、それらを通じて地域活性化に努めている団体である。。
トキが舞い降りる里山環境を目指し、放棄水田を再生した稲作体験をはじめ、農業・林業・田舎体験など、100種類を超える老若男女が楽しめるプログラムを365日実施している。