取組紹介

デッドストック衣料をアップサイクルし、蘇らせる。
株式会社アーバンリサーチ
第7回グッドライフアワード
活動拠点:
大阪市西区京町堀
WEB:
http://www.urban-research.co.jp/special/commpost/
Facebook:
https://ja-jp.facebook.com/urbanresearch.jp/

取組の紹介

異業種協働で衣料品のデッドストックをアップサイクルした商品ブランド「commpost」。第一弾は、多用途に使用できる「マルチパーポスバッグ」で、仕組みは以下のとおりです。
1.デッドストックを色で仕分け
2.色ごとのシート作成
3.商品製作
4.販売
5.回収
リサイクルコンセプト・技術は京都工芸繊維大の木村名誉教授が率いる研究グループ「Colour Recycle Network」、縫製などは、大阪箕面市のNPO法人「暮らしづくりネットワーク北芝」、商品デザイン・販売・回収は当社が行っています。なお、回収した商品は、再度、アップサイクルされ循環します。
<SDGs該当項目>
(8)障害者をはじめ就労困難者の雇用創出
(9)衣料品をアップサイクルする技術を活かし、資源を持続的に活用する基盤構築
(12)生産者の責任として、デッドストック処分を大幅削減
(13)アップサイクル商品の循環構築により気候改善
(17)研究グループ、NPO、弊社(民間企業)などが協力して付加価値を創造

活動のきっかけは?

きっかけは「衣料品の廃棄処分をなくしたい」という問題意識と、障害者の法定雇用率への対応という課題でした。廃棄処分は売れ残り在庫ではなく、主に不良品や汚損品ですが、どうしても一部発生していました。法定雇用率は、事業拡大による新規雇用者数に障害者雇用者数が追い付かない状況でした。この問題を大学や研究グループ、NPO、他企業の方々と一緒に考えることになり、その交流の中から異業種協働でcommpostが誕生しました。

問題解決のために取り組んだ方法

commpostは企業等の経済性と社会課題を同時に解決する取り組みの一つです。商品が売れると縫製等の就労困難者の雇用が生まれます。そのため、マルチパーポスバッグでは、最初からデザインにこだわり、商品そのものの魅力を高めました。また、当社、NPO、研究グループそれぞれにメリットのある価格を緻密に計算しました。更に、店舗スタッフに関係者の思いをしっかり伝えました。この結果、発売後すぐに在庫切れとなりました。
在庫切れが続いた際も、就労困難者の雇用にこだわり、生産能力の高い業者に縫製等の作業委託は行わず、就労困難者の雇用を増やす方向としました。
また、Colour Recycle Networkの技術力を高め、この取り組みを広げて社会貢献していく狙いもありました。そのため、シートの不具合などの問題が発生しても、改善されるまで何度も何度も話し合って解決してきました。今でもそれは続いています。

プロジェクトが目指している事、今後やりたい事

当社の販売店舗を拡大(100~150店舗)し、対応可能な生産体制を構築します。販売網としては海外展開にも挑戦します。生産体制の拡大では、既存の作業所における自助努力に加え、他の就労困難者を抱える団体に協力を依頼する予定です。また、他社のアパレル企業にもcommpostを使ってデッドストック問題を解決出来れば、アパレル業界の廃棄衣料削減にも貢献できると考えています。

プロフィール

株式会社アーバンリサーチは、大阪府大阪市西区京町堀に本社を置く、衣類・小物類等を販売するセレクトショップを運営するアパレル会社です。現在、全国に約300店舗を展開しており、徐々に海外にも店舗数を拡大しています。アパレル企業としての社会的責任を果たす為、昨年11月にSDR「Sustainable Development Researcher」という部署横断型のチームを結成し、サスティナブルを社内浸透する為、様々な取り組みを行っています。