取組紹介

間伐材を活用した「木のストロー」普及活動(ウッドストロープロジェクト)
株式会社アキュラホーム
第7回グッドライフアワード
活動拠点:
埼玉県日高市/東京都新宿区/神奈川県横浜市/東京都千代田区
WEB:
http://www.aqura.co.jp/
Facebook:
https://www.facebook.com/aqurahome/

取組の紹介

間伐材を極薄にスライスし斜めに巻きつけ、木のストローに加工する世界初の量産技術を開発し、海洋環境の改善及び適切な間伐による森林保全の動機付けとなることを目的としている。環境問題化しているプラスチックストローの代替素材として、活用方法が難しい間伐材を利用し木のストローを広く社会に普及させるための活動である。木は元来水分を蓄える特性があるため溶けるという心配がなく、糊も食品衛生上問題のない最適なものを使用している。間伐材の使い道を促進するため、使用した後はあえて可燃ごみとして捨てる循環を重視して開発に至った。製作過程の容易さから「シルバー人材」や「障がい者」の方々への雇用機会も創出している。現状手作業の工程だが製造装置を完成させ、製造装置を世界中へ広く提供し各国が自国の間伐材を地産地消できるように働きかける。健やかな森林への環境とゴミのない海洋環境改善に寄与することを目的としている。

活動のきっかけは?

本プロジェクトは平成30年西日本豪雨の被害を視察した環境ジャーナリストが、土砂災害の一因に適切な間伐が行われておらず森林管理が不十分であることを問題視し、間伐材の有効活用が必要だとして企画された。当社は木造住宅を手がける性質上、木を活かす・守る活動の一環として、環境問題化している廃プラにも貢献可能である本ストローの開発に着手。この活動を通して、森林保全や海洋環境改善につなげていく。

問題解決のために取り組んだ方法

現在普及を目指し製造工程、製造場所、人の整備を進めている。当初は、ストローを1本ずつ手巻き(50円/本)で作成していた。本ストローを公開してからの反響をうけ、量産化・低コスト化のための新たな開発に着手した。燃料の用途として8,000円/1tで売買されていた間伐材で、約74万本のストローを作ることができ、木製ストローの全体の合計価格は約740万円となる(機械化し、価格を10円/本にまで下げられた場合)。現在はコピー機程の大きさの装置にて2万本/日の製造が見込まれており、安価な木製ストローが普及し、世界のスタンダードになることを目標としている。主な納品先としては、ザ・キャピトルホテル東急があり、より安価にすることでホテルや飲食店、航空機内サービスなどで使用できるよう順次拡大予定としている。今後、世界的に普及させることで環境貢献に寄与出来ると考えている。

プロジェクトが目指している事、今後やりたい事

現在手作業での製造を機械化にすることを進めている。ホテルや飲食店、環境問題に関するイベントで、普及を促進。地域材で製造した木のストローをその地域で販売できるよう自治体と連携し、地産地消モデルの確立を目指す。海外からも間伐材の問題に対する関心度は高く、各国から大きな反響がある。樹種や節の有無に関わらず製作可能な特性を活かし、各国へ積極的に技術を普及し、世界規模の森林保全と産業の発展に貢献していく。

プロフィール

創業40周年、日本伝統の木造軸組在来工法による注文住宅会社。環境貢献企業として活動を続けており、木を扱う会社のため木を活かす・守る活動の一環から2010年発足した「木望(きぼう)の未来プロジェクト」を通じて、子どもたちに木の素晴らしさを伝える木育授業や植樹活動を実施。間伐材を使った学習用机の天板交換(累計13,391枚を寄贈)、植樹活動を行っている。昨年12月には世界初「木のストロー」の開発に成功した。