取組紹介

『林業』×『子育て』の場づくりに挑む木育施設「森のわくわくの庭」
飛騨五木グループ (株式会社井上工務店・飛騨五木株式会社・すみれ地域信託株式会社・すみれリビング株式会社)
第7回グッドライフアワード
活動拠点:
岐阜県養老町および輪之内町
WEB:
https://www.moriwakunoniwa.jp/
Facebook:
https://www.facebook.com/森のわくわくの庭-養老店-111187243654702/

取組の紹介

弊社の運営する『森のわくわくの庭』は、閉店したスーパーマーケットをリフォームしてできた木育施設です。施設内には47都道府県から集めた木材がふんだんに使われており、どこで採れた木であるかわかるよう柱材の情報をWEBサイト上で公開し、そのサイトへ遷移するQRコードを柱材に貼り付けています。来館者は楽しみながら、館内のあちらこちらのQRコードを探し、読み取ることで、自然と産地について知る仕組みになっています。産地の情報や木材の生産に関わる人達について知ることで、より木材に愛着を持ってもらえるとともに、日本の森林や木材の尊さを肌で感じ、関心をもつキッカケになっています。また、核家族化が進み、乳幼児を子育て中の母親が家に籠って育児ストレスを抱えている中で、当施設のようなリラックスできる木育施設が「第二の我が家」として利用されることで子供のみならず親も気分転換になり、親同士のコミュニティ形成にも役立っています。

活動のきっかけは?

日本の林業は担い手不足など様々な課題を抱えていますが、一般の人にそもそも関心を持ってもらうことさえできていないと感じていました。一方で、現在の子供たちは森で遊ぶ機会も減り、熱中症予防から公園にも行けません。地域のコミュニティづくりや子どもの健やかな成長、そして森への関心をもっと増やしたいと思い、家族でくつろげる、まるで自分の家の「庭」のような木育施設をつくりたいと考えるようになりました。

問題解決のために取り組んだ方法

子供たちが施設をきっかけに木に興味や愛着を持ち、そこから木の採れた山の産地やそこで森に関わる人たちに想いを馳せ、日本の林業を支える人材が育っていってほしいと願っています。そのために、国産材を使用した木育施設として、建築工事に使用した木材のみならず遊具やおもちゃなども産地のわかる国産木材を使用したものを採用し、全身で木の良さやぬくもりを感じてもらう工夫をほどこしています。例えば、建築資材の端材を細かくしたおが粉を布で包み、クッションの制作を行いました。そのクッションを子どもたちの「枕投げ遊び」に提供しています。投げたり、飛び込んだりするたびに木の香りを感じてもらうための工夫です。使用した布についても木の葉や樹皮で染色しています。森から伐採された木がいろいろな形で利用でき、身近なものにも使われていること、そして木のある生活が心を豊かにすることを肌で感じてほしいと考えています。

プロジェクトが目指している事、今後やりたい事

『林業』×『子育て』の場として、より本質的な木育活動を通年で開催できるよう社内で木育インストラクターを増やしていく予定です。また、子育て中のお客様から「こういう場所が欲しかった」というお声もいただいており、一方で林業関係者からも挑戦的な取り組みとしてたくさんのエールをいただいています。規模の大小にかかわらず『林業』×『子育て』の場を様々な地域、ほかの施設でも展開できるようにしていきたいです。

プロフィール

飛騨五木グループは、株式会社井上工務店、飛騨五木株式会社、すみれ地域信託株式会社から成り立ち、木に関わる川上から川下までのトータルプロデュースを行っています。不動産、金融を使用した森林管理から、製材・設計・施工・住宅管理を一括して行う建設業、さらに住宅だけではなく森林資源の秘めた有用性に着目し、森林から出る様々な自然資本の多岐にわたる活用・運用で林業の六次産業化を目指し事業を展開しています。