取組紹介

廃棄物に「+デザイン」歴史と資源を受け継ぐ資源循環の取組み
アール・タチバナ株式会社
第7回グッドライフアワード
活動拠点:
富山県富山市
WEB:
http://www.tachibana-group.jp/

取組の紹介

いま、日本では、多くの古い建物がその役割を終え、解体されています。その際、柱・天井の建材や椅子・机の家具等廃棄物が大量に発生します。当社では、そのような建材、家具の一部を“古材“として保管し、デザイン性の高い付加価値を付け、新たな建材や家具として、再びわたしたちの暮らしに還すアップサイクルの取組みを行っています。そして当社がアップサイクルする廃棄物は、建材や家具だけではありません。鉄道工事で発生する枕木、ダムや海に流れ着いた流木も新たにデザインを付け、生まれ変わらせます。いままでの使い捨てから、これからの持続可能な使い方へ、”廃棄物“という概念を捨てた日本を目指しています。

活動のきっかけは?

長年、アール・タチバナは構造物の解体工事に携わってきました。その中で歴史や価値のある建物が重機で壊され、廃棄物として処理されてきました。先人たちの木工技術や価値のある素材は一度失えば、再び戻ってくることはありません。そして一本の木を育てるにも何十年もの月日が必要です。資源循環、そして伝統文化の観点から、価値あるものを廃棄物として失うことは、多大な損失だと考え、次世代に繋げるべく活動を始めました。

問題解決のために取り組んだ方法

大型重機での解体は、建屋を一度に壊してしまい、古材に傷がつき、その価値が失われます。そのため、当社では、大切な古材は時間をかけ人の手による分別解体を徹底しています。そして、回収した古材を大切に保管し、残すべき価値はそのままに、今の時代に合うよう新たなデザインを加え、再び椅子や壁、天井等の内装の一部、庭園の材料として新たな命を吹き込みます。個人の住宅や庭、公園やお店で、多くの人に見て、触れられるかたちで身近に存在しています。物が溢れ捨てられる現在に、物を大切に長く、繰り返し使うことをより多くの方に伝え、意識を根付かせることができれば、歴史あるものを受け継ぐこと、そして地球と人間が共生できる社会を構築できると考えています。

プロジェクトが目指している事、今後やりたい事

古材のアップサイクルの事例を拡大していくとともに、地元の他業種の方々と連携し、地域の交流と地元の食や日本伝統文化に触れ合う場所を提供し、地域活性化に貢献したいと考えています。
また、NPO法人神通川を楽しむ会や富山県つばき会等の関連団体とも連携して「森里川海」がテーマのシンポジウムやイベントを開催し、子供から大人まで身近なところから地球問題を実感していただく場を積極的に設けていきたいと考えています。

プロフィール

1949年に橘土石(現:アール・タチバナ株式会社)を創業しました。
当初の土石販売業から、いちはやく重機機械を導入し、土木建築事業、解体工事事業、運輸事業に進出しました。廃棄物中間処理・最終処理事業、リサイクル始業、再資源販売事業と事業領域を広げ、タチバナグループ内に循環型社会の構築を目指しています。