取組紹介

次世代へとつなぐ循環の環(わ)
~生ごみ循環でまちを元気に~
⼤⽊町
第8回グッドライフアワード
活動拠点:
福岡県
WEB:
https://www.town.ooki.lg.jp/

取組の紹介

大木町は「未来の子どもたちに“つけ”を残さないこと」をまちづくりの基本理念に据え、平成18年よりおおき循環センター「くるるん」(生ごみとし尿・浄化槽汚泥によるメタン発酵施設等)を中心として、「ごみ」を「資源」として地域で循環させる様々な取組みを住民と協働して行っている。

この取組みは今年で15年目を迎え、単なるごみの減量・資源化にとどまらず、処理費用の削減、地球温暖化対策、エネルギーの地産地消、農業振興、新たな雇用の創出、地域ぐるみの協働事業の推進、住民の意識の向上などの多くの自治体が抱える行政課題の解決にもつながっている。地域社会が一体となった先進的な取組が国内外からも注目され、住民自身のシビックプライド向上へとつながることで、環境面ならず「人」・「もの」・「経済」の好循環を生み出している。

プロジェクトが目指している事、今後やりたい事

次世代の子どもたちに自信を持って引継ぐことができる社会の構築を目指し、持続可能な社会づくりに向けた取組みをより一層積極的に展開し、広め
ていきたい。

プロフィール

◆概要情報
福岡県南部筑後平野の中央部に位置し、町全体がほぼ平坦で理想的な田園地帯となっている。水稲や麦が作られ、イチゴやアスパラガス、シメジ、エノキ、花ござが特産物の農業の町である。人口は約1万4200人、面積18.44k㎡で、掘割が町全体の約14%を占めている。古代から「水沼の縣(あがた)」と呼ばれる沼地であったことから、排水のよい地盤とするために先人が造り上げた掘割は町全体を網目状に張り巡らされており、農業用水や防火用水として住民達の生活に多くの恵みをもたらしている。


◆背景
循環事業に取組む前は、焼却ごみの処分を他市に委託しており、年々増加するごみの量に比例してごみ処理費用も増加し、町の財政を圧迫し始めていた。また、化石燃料を加えての強制焼却や焼却灰の処分場不足など、環境面にも多くの課題を抱えていた。そこで、ごみ減量のために平成6年より住民団体を中心に、生ごみの堆肥化が推進されたが、農地を持たない世帯もあることから、全町的な取組みには至らなかった。
大木町は下水道が通っておらず、し尿・浄化槽汚泥は海洋投棄に頼っていた。しかし、平成8年のロンドン・ダンピング条約により平成18年の1月限りで海洋投棄が全面禁止になり、早急に処理方法を検討する必要に迫られていた。そこで、福岡県や大学との協働研究により、生ごみ・し尿・浄化槽汚泥をバイオマスとして資源化する方向性を出し、地域資源の地産地消も兼ねた「くるるん」での循環システムが実現した。