取組紹介

北海道の木「アカエゾマツ」プロジェクト
一般社団法人Pine Grace
第9回グッドライフアワード
活動拠点:
北海道
WEB:
https://pinegrace2017.wixsite.com/akaezo

取組の紹介

未利用森林資源の有効活用に向けて、アカエゾマツの林地残材や規格外苗木から取得できる精油について、大学の獣医学部、歯学部などと協力しながら機能性研究を行っています。また、それらの研究成果を社会実装するため、製薬会社などと連携して製品開発を進めています。さらに、製品の原料を供給するため、社会福祉施設との林福連携などによる精油製造も行っています。加えて、アウトリーチ活動として、高校生・大学生への蒸留体験の提供、一般の方々に向けた研究交流会「アカエゾマツサミット」を開催しています。

研究の結果として、アカエゾマツ精油の持つ抗菌性・抗真菌性や抗ストレス効果を明らかにしました。さらに、動物への臨床試験により真菌性皮膚病の予防・改善効果を明らかとし、その成果を生かした製品を大手製薬会社との連携により2021年9月に提供を開始し、未利用森林資源のアップサイクルを実現しました。さらに、社会福祉施設と連携して精油製造を行うことにより、地域の雇用創出、特に北海道の社会課題である冬場の障害者の雇用確保にも貢献しています。

プロジェクトが目指している事、今後やりたい事

福祉との連携の横展開を進めるほか、地域資源の新たな魅力を発見・創出することで地域林業・経済に貢献していきます。

プロフィール

私たちPine Graceは、獣医学の研究者、大学生、林業関係者、医療・福祉関係者、行政関係者などから成る北海道を拠点とした一般社団法人です。
獣医学者である代表の横田は、 北海道庁開催の木育マイスター育成研修において林業の厳しい実情を知ったことをきっかけに、地域林業の助けになりたいという想いから、大学で、北海道の主要造林樹種であるアカエゾマツの精油の機能性研究を始めました。その後、アカエゾマツ精油の優れた機能性が明らかになってきたことから、研究成果の普及・社会実装等を目的として、2017年8年に木育マイスターの仲間とともに当法人を立ち上げました。
当法人では、アカエゾマツを中心とした樹木成分の機能性研究を進めるとともに、企業などと連携し、アカエゾマツの林地残材のアップサイクルを目指した製品開発に取り組んでおり、今年9月には、大手企業と連携による動物衛生用品の提供開始を実現させました。また、2019年から製品の原料となる樹木精油の提供を行うため、北海道弟子屈町に蒸留所を構えるとともに、道東地域の3つの社会福祉施設との林福連携による精油製造を開始しました。さらに、取組を広げるため、学生等に向けたアウトリーチ活動も定期的に実施しています。