取組紹介

世界遺産 五箇山合掌造り集落の茅場再生 ~道をつくるから地域をつくるへ~
NEXCO中日本グループ
第2回グッドライフアワード
活動拠点:
富山県南砺市菅沼集落、楮集落
WEB:
http://www.c-nexco.co.jp/corporate/csr/social_report/society/page03.html

取組の紹介

私たちが管理している高速道路は、都市部も地方部にも広くネットワークがつながっています。地域社会や経済の発展に寄与しますが、それだけでよいのでしょうか。重要なインフラを担う会社として、高速道路をつくるだけではなく、そこに暮らす方々とのつながりも大切にしていきたいという想いがあります。その地域を知り、その地域の課題解決に向けて、グループ社員がボランティアとして参画し応援するプロジェクトです。

活動のきっかけは?

東海北陸自動車道沿線の世界遺産五箇山合掌造り集落は、景観の美しさだけではなく、山村集落を取り巻く環境の素晴らしさが評価され登録されている魅力溢れる場所です。しかし、過疎・高齢化が進み、菅沼集落は5世帯の少ない住民の力では維持が難しい状況だと知りました。本地域が先人の知恵を活かした循環型社会を目指していることにも魅力を感じ、この環境を守り続けることを人的に支援することを決め協働がスタートしました。

問題解決のために取り組んだ方法

過疎化・高齢化を背景に人手や資金が足りないことから茅場の保全が十分にできず、菅沼集落の合掌造りの屋根に年間約4千束も必要な茅のうち自給率は約50%にとどまっています。この自給率アップを目指して、茅の成長を阻害する草の刈取り、茅刈りといった人手を必要とする重労働をメインに、ボランティアを募り活動しています。継続的な活動で、参加者はグループ社員だけでなく大学生やNPO団体にも広がりをみせています。

今までの成功のポイントは?
  • 企業と地元の1対1から、都市住民・企業・大学・地域住民の連携の輪を広げ、五箇山ファンを増やすことにより、サスティナブルな活動に発展
  • 「単なる労働にとどめたくない」そんな想いから『地域課題を考えるワークショップ』など仕掛けを組み込み、ボランティアから一歩踏みこんだ「大切なものを受継ぎ、さらに大切にしていく」ことについて理解を深めた
  • 大学生に対して、会社説明会やリクルート活動で知り得る企業情報とは視点を変えた「企業が見える」場のひとつとなり、副次的な機会も得られている
プロジェクトが目指している事、今後やりたい事

茅の完全自給を目指しています。そして、この活動を発信することによって、五箇山に興味を持つ人が1人でも増えて欲しい、そして、その地を訪ね、観光をしたり、お土産を買ったりする…本プロジェクトの地道な活動もそうした地域活性化の原動力のひとつとなる可能性を秘めていると思います。将来は、弊社グループのポテンシャルを最大限に活かした「地域づくり」へ発展していきたいです。

プロフィール

経営理念「私たちの役割」に、「私たちは、安全を何よりも優先し、安心・快適な高速道路空間を提供することにより、地域社会の発展と暮らしの向上、日本経済全体の活性化、そして世界の持続可能な成長に貢献します」と掲げ、本業を通じて的確に社会の期待に応えることがNEXCO中日本グループのCSR活動です。

実行委員会からのコメント

高速道路沿線の地域の課題解決を図っていくという、本業と環境・社会問題の解決をうまく融合させた優れた取組だと思います。地域とのつながりが形成されることにより、地域から信頼される企業、社会貢献の喜びを知る社員、人手不足を解消できる地域といったように多くの方がメリットを享受できるでしょう。